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地獄の門へ足を踏み入れると、門は勝手にズンと閉まった。
薄暗くじめっとした何も無い空間にゾクッと背筋が凍りそうで、不安を隠せず佐久間さまの袖を握れば、「大丈夫」と手を握ってくれた。
真っ直ぐ前を見つめる佐久間さまの横顔が頼もしくて、うん大丈夫。彼が居たら大丈夫だと言い聞かせながら一歩、また一歩と進む。
「この空間を抜けたら地獄だ。逸れんなよ」
照さまの説明によると地獄はとても広く、一度迷い込むと抜け出す事はほぼ不可能に近いらしい。
だから決して間違っても善良な魂を地獄へ送ってはならないんだとか。
「まさに地獄をみる」
「ごくっ」
「もお〜、そんなに怖がらせんなよぉ」
「ふはっ！ 悪ぃ悪ぃ」
そして私たちが立っているこの場所は、地獄の中でも緩い処罰をされる場所。
裸の男女が煮えたぎったお湯の中へ落とされていたり、針山の上を裸足で歩かされていたり。
休もうとしたり逃げようとする者は鬼が金棒で罰を与えていた。
「あの鬼って」
「姫さんが戻した鬼たちだな」
そうか、鬼たちは地獄でこうした役目を持ってるいるんだ。
ニヤニヤと気色悪く笑う鬼たちに嫌悪感を抱いてしまう。
どこに居ても人間を下に見ているように感じてやだなぁって。
「佐久間も、いつか此処に来なきゃいけねえのかな」
元仲間たちの姿を見て、複雑そうな表情で目の前でくり広げられる光景を見つめる佐久間さま。
そんな私たちの背後に忍び寄る影。
「お前は来なくていい。まあ、お前が死んで、その時に閻魔がお前を地獄へ送ったらまた話は別だがな」
「銀次郎っ！？」
私でも少し汗ばむこの空間で、とても涼しげに私たちを見ていたのは佐久間さまの育ての親でもある銀次郎だった。
「もう会うことはないと思ってたけど、まさか自分からやってくるとはね。お前は…馬鹿なの？」
「違うわっ！ 閻魔さまに頼みがあんの」
「閻魔に？ また何を？」
「銀次郎。あんたに会えて助かった。出来るだけ最短で閻魔さまのところへ連れて行ってくんねえか？」
佐久間さまと照さまの両方が神妙な面持ちだったからか、銀次郎ははあと小さく息を吐き背中を見せた。
「着いておいで」
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは(^^)鬼さん血は抜かれるわ、周りに振り回されるは、姫の扱い雑だわで可哀想になってますね（笑）あれ私も彼の担当なのに可笑しいな（笑）最終的には、主役の二人のお話になるので、鬼さんも姫に癒してもらえることでしょう！ (2021年4月6日 13時) (
レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆桃鬼さん、違う意味で大変ですね(笑)( ´ー`) にぎやかなのもいいけれど、やっぱり桃姫ちゃんに癒されたいですよね♪ (2021年4月6日 12時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様。こんにちは！そうですね、大変な事になっております。いつも展開があっちゃこっちゃになってて着いてきてもらえるか不安です^_^;この次で正解がわかる予定なので楽しみにしててください☆ (2021年3月17日 12時) (レス) id: 29517f669c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆何か、大変なことに…果たして、どちらが偽物なのか、桃鬼さんと殿様は、見破ることができるのか…どちらもそれっぽく見えるから、難しい〜(>_<) (2021年3月15日 11時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、お待たせしました！よく眠れましたか？心の安定剤とまで言われたら、もう頑張るしかないですね！！更新が開かないように頑張ります！ (2021年2月8日 16時) (レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年12月27日 23時
