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「え、なんでこうなんの？ ねえ、なんでぇ！？」
「いやだって、なあ？」
「お、似合いですよ？」
「ふふふ」
「佐久間、我慢しな？」
仏頂面の佐久間さまを前に皆笑いを耐えるのに必死で、肩が小刻みに揺れている。
まだ完全な鬼の姿に戻っていない佐久間さまは、何故か舘さまによって女装させられていて、私や桜さんも普段より少し着飾ってみてる。
「なあんで、佐久間が女なの？」
「だって潜入するの全員野郎ってのも味気ねぇじゃん。それに今女たちの中でも流行ってるってよ」
「なにがですか？」
くるりと此方を振り向いて、にっと笑う翔太さまに首を傾げる。
「男買い」
「わぁお」
「Aには佐久間さんがいんだから、男買うなよ？」
「買いませんよ！」
「いや、買ってもらわねぇとな」
「「え！？」」
いつの間にか背後から私を抱き締めている佐久間さまと共に目を大きく開けていると、パシッと私たちの頭を叩くのは照さま。
大きな羽を上手に隠して色男に変装している。
「陰間茶屋は男色と思われがちだけど、実は女も結構通ってるってな。 男だと警戒される可能性もあっから、お前らも協力しろ」
てことで、私から離れたがらない佐久間さまは必然的に女装することになった。
何故なら男女でくるやつは居ないだろって。
というわけで、お殿様である翔太さまは「ぜってぇやだ！」と最後まで駄々を捏ねたので、桜さんと普通の茶屋で待っててもらうことにして、舘さま照さま、そして私と佐久間さまに別れて調査開始です。
「ほんと歩きにくいなぁ」
「佐久間さま、そんな大股で歩いたら着物が乱れますよ」
ガリ股だし、時々躓いたりして。
むぅって膨れっ面の可愛いこと。
さてどうしようかしら？ とキョロキョロとしていると、「お嬢さん方〜」と声を掛けられて、隣に居た佐久間さまからピコンとなんか音がした気がした。
「なになにぃ、良い男捜してんのかな〜？ どんなのが好み？ やっぱり見た目。それともあっちのテクが良いのが良いかな〜」
「うふ、そうなのぉ。お兄さん紹介してくれんのぉ？」
ええ！？
振り返ったら洒落たハット帽に眼鏡、そして上物の着流し姿の男が袖で口元を隠して怪しく微笑んでいた。
そしてその男相手に、佐久間さまは先程までとはうってかわりノリノリのクネクネで、少し声色まで変えている。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは(^^)鬼さん血は抜かれるわ、周りに振り回されるは、姫の扱い雑だわで可哀想になってますね（笑）あれ私も彼の担当なのに可笑しいな（笑）最終的には、主役の二人のお話になるので、鬼さんも姫に癒してもらえることでしょう！ (2021年4月6日 13時) (
レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆桃鬼さん、違う意味で大変ですね(笑)( ´ー`) にぎやかなのもいいけれど、やっぱり桃姫ちゃんに癒されたいですよね♪ (2021年4月6日 12時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様。こんにちは！そうですね、大変な事になっております。いつも展開があっちゃこっちゃになってて着いてきてもらえるか不安です^_^;この次で正解がわかる予定なので楽しみにしててください☆ (2021年3月17日 12時) (レス) id: 29517f669c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆何か、大変なことに…果たして、どちらが偽物なのか、桃鬼さんと殿様は、見破ることができるのか…どちらもそれっぽく見えるから、難しい〜(>_<) (2021年3月15日 11時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、お待たせしました！よく眠れましたか？心の安定剤とまで言われたら、もう頑張るしかないですね！！更新が開かないように頑張ります！ (2021年2月8日 16時) (レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年12月27日 23時
