【銀魂】真選組には誰も知らない忍びが居る【沖田】

殺す気ですか。コロ助ですか。 ページ9

寝ている………？
沖田さんの近くで

男が３人沖田さんに近付いて行くのが見えた。



彼らが攘夷志士なら真選組の１番隊隊長が
無防備に寝ているのを見れば
チャンスだと誰もが思う。



「起きろーっ！沖田さん起きろー！！」


小さい声で沖田さんに念を送る。
沖田さんは無防備にベンチに身体を預けている。



助ける事は容易いが
これも沖田さんの罠かも知れない。



「いや、まじ寝てるの？あの人」



敵を欺くならまず味方からとか言うが
寝ているのか寝ていないのかすら解らない。
それが私を混乱させる原因だが
彼はピクリとも動かない。


男の一人が刀を抜いて
沖田さんの横まで来た。



………………私が限界だ。
この人が切られて私は見ていただけです。なんて報告すれば
切腹させられるかもしれない。


というより、沖田さんに自分の立場をもっと自覚しろって言いたい。見ている方が怖いのだ。



「仕方ないね」


男が刀を振りかざそうとした時
物陰からクナイを男の手に向かって投げた。



「そこかぁあぁああ！！！」








男の手に刺さった瞬間
男がリアクションをする前に
沖田さんは立ち上がってこっちに全力で走ってきた。




「やばいいい！！！！！」



やっぱり沖田さんの罠だったか。
解ってはいたものの、彼の命を落としてしまったらと考えると
私はどうもじっと様子を見ることが出来ないらしい。



「どこに居るんでィ！！！八神ぃいいい！！！」


反射的にクナイを投げた方向に
走ってきたのだろう。
何という洞察力だ。



「出てきやがれィ！！！」



私は近くにあった家の屋根に飛び乗った。
ちらっと様子を伺うと
沖田さんは刀を抜いている。




いや、まじで殺す気ですか。コロ助ですか。

こっちですよ沖田さん→←頼むから起きてくれぇええ

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