【銀魂】真選組には誰も知らない忍びが居る【沖田】

頼むから起きてくれぇええ ページ8

忍びの教訓に



『敵を知り己を知れば百戦危うからず』
という言葉がある。


相手を知り尽くしていれば
こちらに勝算は有るわけだ。



幸い、沖田さんは私の名前しか知らない。
私は沖田さんを観察する事にした。




「見回りに行ってきまさァ」



そう言って沖田さんは屯所を出た。
もしかしたら私を誘い込む為なのかも知れないという警戒心と
それが本当なのかという真偽を確かめる為に
私は沖田さんの後をつけた。



もう既に沖田さんの事を知り尽くしていたなら
彼は何を思って屯所を出たのかぐらい解る。

それが解らないから今こうして尾行をして
１から情報を集めているのだ。


楽をするには、勝つには
それなりの労力が要る。



「よっこらしょ」



沖田さんは公園のベンチで寝転び出した。



あり得ない！！
アイマスクまでしている！！！
あのアイマスクがふざけている様にしか見えない！！！



私を挑発しているのか………


それとも元々なのか………



私はじっと沖田さんを見ている。
あのアイマスクがこっちを見ている様だ。
いや、もしかしたらアイマスクの裏側から沖田さんの目がこっちを見ているかも知れない。



いや、寝ているのか

こっちを見ているのか………



逆に見透かされているのかぁあああぁあああ！！



怖い！！！早く起きてくれ！！
とにかく不安で仕方がない！！！


普通に寝ているのか？
起きているのか？
それとも誘い込んでいるのか？


色んな彼の意図と選択肢が
頭の中をぐるぐる回って
私を混乱させている。



(頼むから起きてくれぇええ)

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