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そこに居たのは ページ23







私はそっとふすまに視線をやった。



「将軍様の護衛は…………」



「あぁ……まだ言ってないが
近藤さんと総悟と俺が将軍様の護衛をする」




「解りました。では、そろそろ帰ります。
また何かあればメールでもして下さい」




「あぁ。おやすみ」



「おやすみなさい」



土方さんと挨拶を交わして廊下に出る。
横を向くと沖田さんが立っていた。




彼が廊下で盗み聞きをしていたのは気配で解ったが
沖田さんが廊下に居ますとか言って無駄に土方さんと沖田さんを接してしまうと
昼間の事がバレるかもしれない。
だから気づかない振りをしていた。




私は無言で廊下を歩き出した時、沖田さんは私の腕を掴んだ。



私が沖田さんに顔を向けると
沖田さんはどこか悲しそうな何とも言えない複雑な顔をしてじっと私を見ていた。




きっと、沖田さんは私に情が移ったのだろう。
女の子に人殺しをさせたくないのだろう。



掴んだ腕は離してくれない。



だから私は沖田さんに
身体を預ける様にくっついて
耳元で囁いた。



「おやすみなさい」





力を抜いた沖田さんから離れて
自室に向かった。


廊下にたたずんでいる沖田さんは
言葉を発する事もなく動く事もなく


ただ私の背中を見送った。

朝5時はやっぱり早い→←任務内容



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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟
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桃乃(プロフ) - こはく★さん» ありがとうございます!1度だけではなく、何度も読んでいただいているのが凄く嬉し思います!沖田推しではありませんが、書いて良かったと心の底から思いました。ありがとうございます! (2017年12月20日 4時) (レス) id: cb45921388 (このIDを非表示/違反報告)
こはく★ - めっちゃ、よかったです!何回も読んでます! (2017年12月11日 15時) (レス) id: 6129d12349 (このIDを非表示/違反報告)
桃乃(プロフ) - ドS娘さん» コメントありがとうございます。書きたい場面を性格に、文字にあらわすと言うことは難しいですね。まだ、出来ていないので、字を見るだけでそのシーンを思い描ける様になりたいと思います!頑張ります( ;∀;) (2017年6月15日 19時) (レス) id: cb45921388 (このIDを非表示/違反報告)
ドS娘 - めっさ文才ありますね〜! (2017年6月15日 17時) (レス) id: 8d85534e35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年3月25日 0時

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