殺し屋として暗殺者として…【暗殺教室×博多豚骨ラーメンズ】 (ページ7)

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episode.5 罰ページ7

「ハァ…ハァ…ハァ…」

隣から聞こえる荒い息づかい

宇宙(ユーヂョウ)のものだ

今、私たちは記念すべき1回目の訓練を受けている

喜ばしいものでもなんでもないけれど

訓練の内容は持久走

教官は言った

“なにがあっても足を止めず、2人で協力して走り続けること。足を止めた組には罰を与える”

皆(人形)と共に2列に並び、外周を言われた通り、走った

しかし、30分も経てば列は乱れるもので、足はもつれ体もダルくなっていく

そんな中、私は特に体に異常をきたしていなかった

逆に足が軽くなっている気がする

何故だろう、と考えれば案外簡単に答えは見つかるもので、私はすぐに納得してしまった

それは＿過去の虐.待だ

大金のオマケとして親戚の家に預けられた私の扱いはひどかった

特にその子供にだ

色々なことをした

めんどくさいことから、その人たちにとっての面白いことまで

「…ぇ！」

その意地汚さと体重が増える比例と、私がつけたささやかな筋力と体力は綺麗な反比例を描いた

「…ねぇ！」

『─…ッ!!』

ハッとなり後ろを振り返ると、ユーがフラフラになりつつも私の後ろを走っていた

「さっきからｯ…声ｯ…かけてるけどｯ」

『ごめん…』

冷静に考えるとユーは今にでも倒れてしまいそうだった

私にもそんなときがあった

だから分かる

ユーに向けて背中を差し出す

『…乗って』

「え…？」

彼は少し迷ったようだったが、しばらくして背中に乗ってきた

─軽いな

耳元で聞こえる荒い息と背中から伝わる熱を感じながら、ただただ走る

ﾊﾞﾁﾝｯｯｯ!!!

突然ムチのなった方を見ると、訓練生(人形)の1組が動けなくなっているところを教官が見おろしていた

罰というのはこの事らしい…

痛いのはもう十分味わった

それから私は、ただひたすらに黙々と数時間走っていた