殺し屋として暗殺者として…【暗殺教室×博多豚骨ラーメンズ】 (ページ13)

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episode.11 成績ページ13

翌日、月例考試の結果が通達された

すべての科目が上から順に優、良、中、及、不の5段階で評価される

さらには総合点の個人順位、2人の点数を平均した組順位まで発表されることになっている

「やったね!僕たちがまた1位だ!」

嬉しそうにユーが言った

でも、上手く話すことが出来ない

まだあの感触が残っている気がした

「あぁ～、また2位かぁ。今回もシュエに負けちゃったなぁ」

残念がるユー

『でも、また英語やフランス語は“優”じゃん。羨ましい…』

「そんなこと言ったらシュエだって、日本語に韓国語が“優”じゃん。あれ、なんで分かるの？日本語とかややこしいのに」

語学の成績は、後に派遣される国に影響することもあるらしい

「そういえば【実践】!! スゴかったね!
僕なんて手も足もでなかったのに…」

互いに成績を見せ合うことが、僕たちの習慣だった

だが、この事はいくらユーでも訊いてはほしくなかった

『あ、ありがとう…』

いつもよりぶっきらぼうに答えてしまう

情けないな。ユーは悪くないのに…

「おい、雪梅。出ろ」

外で見張り役(人形)がたっていた

僕はこれ見よがしに部屋を出た

──

ぼくを呼び出したのはイェラビッチお姉様だった

意外な人で驚いた

今日の授業はまだのはずなんだけど…

変更があったのかな

「昨日のテスト見ていたわ…」

あぁ、見られていたのか

なんとなく気まずくなって下を見たとき、ふわっと優しく抱き締められた

彼女は僕の無謀座にのびたボサボサの髪を優しく撫でた

「…ツラかったわね」

それを聞いた瞬間、涙があふれでてきた

うん、ツラかったよ。ツラかったんだ

『うっ…うぐっ……んっ…』

生身の人間を刺したあの感覚

僕も殺られるかもしれないあの恐怖

彼女はさっきよりも強く、優しく抱き締めてくれた

それで… 限界が来た

『うっ…あっあぁぁぁあっ』

喉が痛くなった

目が涙でに人んでよく見えない

今はどうでも良かった

「あんたは多分、本当に殺すってことがわかったのね」

そうかもしれない

僕は“殺す”ということを…

『うっ…うわぁぁぁあっ……!』

僕は… 最後の最後まで泣き続けた

泣き終わると彼女は、

「特別に私のこと、ファーストネームで呼んで良いわよ」

と恥ずかしそうに言った

─ありがとう、イリーナ姉さん

僕は心のなかで呟いた