推しとは繋がりませんっ！『浦島坂田船』

34話 ページ35

あ、キスされる…








そう思い、目を閉じたけれど









キスされた場所はおでこだった。









せ｢なんてな、せやけど、ほんまに男の家に上がる時は気つけや？今回は千羅やからなんもなかったけど、志麻くんとか、こんなんじゃすまへんねんから｣








ほな、風呂沸かしてくるわーとせんくんはお風呂場へ向かった。







私はリビングへ進むことも出来ず、そのままズルズルと崩れ落ちた。









あ(なにそれ…ずるい…)









坂田さんといい、せんくんといい、最近の2人はおかしい。









そして、そんな2人にこんなに動揺している私も









あ(おかしいんじゃないの…？)









こんなにドキドキしてしまうのは初めてで









もう訳が分からない。









すると、せんくんが戻ってきた。









せ｢あれ？入らへんの？｣









あ｢誰かさんのせいで立てなくなったの｣









せ｢ほー、もしかして、意識、してくれた？｣









ニヤニヤした顔で聞いてくるせんくんに無性に腹が立ち、








あ｢うっさい、胸毛｣←









誰が、胸毛やとかキレてたけど、無視して









私はやっとリビングへと入った。









あ(誰かに相談したいな…)









坂田さんにはできないし、相談するとしたら浦田さんか志麻さん辺りだよね←









でも、こんなことしてていいのかな？









私の鉄則が揺らぎ始めている。









あ(ダメダメ、ダメよ、A
これ以上皆と関わるのは危ないわ)







そう、私の中の誰かが囁いている気がした。

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