無気力系女子は何故か歌い手様達に気に入られました。Part3

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「ちょ、ごめ…ｯ！手首痛かったか？」





俺は急に泣かれて戸惑い、まふから手を離して目頭から流れている水を拭き取る。





ま「ち、がう…ｯあのね…クロが…行方不明なんだ…」






え…








ま「二日前から…いないんだ。どこにも。


前はれをるちゃんの家に泊まってたみたい。
アンさんには…連絡いってたんだって…


でも、クプラさんが夜家に行ったら玄関が開いてて…

れをるちゃんが倒れて、道路には投げ捨てられたバイクと血痕があってさ。」






「ち、ちょっと待て…え、クロが…え、」






行方不明…？




血痕？






は、？








ま「今警察が調査中なんだ…

皆で探してるんだけど…見つからなくて、


Aに言ったら暴れるだろうから、この事は言うなって…アンさんが…」







俺は、慌ててるのに、頭は冷静で。




警察か…そっか。





二日前？血痕…？





何回、整理しても理解ができない。





俺は、頭より先に体が動いた。




まだ熱が残っているのか、体は重い。


それでも…





「行かなきゃ…」







ま「…え」







ま「ま、待って！どこに…ｯ」






まふの声は聞こえない。



携帯を持って走り出す。






クロに電話する。繋がらない。




当たり前だろ







走って、走って、本当、どんだけ走ったんだろう。




家を出た頃には夕方だった空も、もう真っ暗。




それもそのはず。時刻は深夜1時。



こんだけ…探し回ってもいねーのかよ…


くそ…






ﾋﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ




電話


ﾋﾟｯ






「…も、しもし」





店『A！！！！！！
何してんの！？今どこ！？ねぇ！！！』




店長が、珍しく叫んでる。




でも、でも…






そこにクロはいないんだ…





「えーと、公園です。じゃ、」



そう言って電話を切る。



すると、目の前に人が立っていた。




今、1番会いたくない人。







ク「なにしてんの…A」






緑髪のソイツ…






「貴方ですか…一体何の御用でしょうか。」






消えろ。いなくなれ




ク「んだよ…お前病み上がりなのに家飛び出してんじゃねーぞ。

僕はお前の世話係じゃないんだぞ？」

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