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現実に引き戻して ページ42
福良の次に山本が入ってきた。
…山本には思い出させて悪いが、俺は山本に聞きたいことが沢山ある。
「いざわさっ…！！よか、った…！」
こうちゃんよりも泣く山本を見て、心配させたよなと思った。
…辛いかもしれない。それでも聴きたい。話を始める為に声をかけた。
「ごめんな…やまもと、しんぱいかけて…」
「貴方は、わるくありませ、ん」
山本は泣き止まないが、話そうと決心した。
「やまもと、あのさ、おまえには悪いけど」
「はい？」
袖が濡れている。
「俺、なにが、あった？」
「…事故当時の話…ですか？」
「うん」
話したくないのだろう、俯いてる。すする音が聞こえた。
「覚えてない、というか…知らないんですね？」
「…想像はついてる。ただ、せいかいをしりたい」
「っ、分かりました。話します…」
「お願い」
____山本の話はこうだった。
「僕達はプラネタリウムに行く予定を立てていました」→←退院するまで
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作者名：MOKKA | 作成日時：2023年8月9日 15時
