【QK】五重奏の鍵 (ページ3)

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Who’s there? ページ3

「思考を停止するな。考えないと此処から出るなんてできない」
自分に言い聞かせて別のから出ようとするが、もう一つの扉も動かない。
「鍵がかかっているだけだ…だって営業時間外なんだし…」
もう一度言い聞かせる。鍵なら内側から開けられるはずだが…それさえ動かないのであればもういい。
「そうか、プラネタリウムを貸し切っての脱出ゲームか？
　お前ら…っ、あ…」
ああ、まただ、お前らって誰だ？
家族なのか、愛人なのか、友人なのか、仲間なのか、部下なのか、それとも…他人なのか？

一番あり得るのは
「俺の友達…？」
突然、自分の意識が強く引っ張られ、頭に痛みが走る。
頭痛のようで頭痛とは別の感覚である。気絶しそうになるほどだったが、意識は手放さなかった。

また暗い深淵の中で考える。

これは夢だ。
最初からそうだったじゃないか、これは悪夢だ__