王子じゃないから【sh】 ページ11
細かいことは後で纏めてお伝えしますがここで一言。
間に合わなくてすいませんでした…………。
連投でいきます。
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けたたましく鳴り響く目覚まし時計の音で目が覚めた。殴るようにそれを止め、意識をゆっくりと浮上させる。ベッドの上でのたうち回っていると、ドアの方から声がした。
「Aさんー、起きてますかー？」
柔らかく、通ったこの声の持ち主はこの軍の中では1人しかいない。
「んんっ………？エミさ、ん？」
のそのそとドアへ向かい、開けると予想通りエミさんが立っていた。
「あ、Aさん！寝起きにすいません。シャオロンさんがこれを…」
そう言ってエミさんが渡したのは黒い袋。中身は見えない。
「これをシャオロンが…？」
「はい、では私はこれで。」
エミさんはお辞儀をするとどこかへと消えていった。寝起きの私は呆然としている。
ふぁ…とまだお眠りの頭をなんとか起こして、袋を開ける。
中身は服。しかし普通の服ではなく、何かの仮装だ。と、ここで思い出す。
今日は10月31日。ハロウィンなのだ。気がつくまでに時間がかかりすぎだ、と自分でも思う。
「んん……？これは？」
中身を取り出してみる。すると出てきたのは赤と白のボーダーのバンダナ。
それからダメージの白いTシャツと同じくダメージの短パン。そして最後にドクロのネックレス。なるほど、海賊ということか。
普段はしない格好に心を踊る私であった。
着替え終わり、部屋で鏡を見てチェックしていると、シャオロンが来た。
「Aー！どうや？仮装着れたか？」
ドア越しでもわかるくらいのウキウキ声。これはドアを開けるしかない。
「着れたよ、シャオロン！中々いい好みじゃない。」
へへへと嬉しそうな声を上げる彼の格好もいつもとは全然違う。
茶色のローブと豪華な帽子に包まれ、カラフルな装飾品付いている。
彼の格好は海賊の船長と言ったところだろう。
「シャオロンは船長かな？似合ってるよ」
「せやろ！！これお気に入りやねん！！」
よーほー！と高らかに声を上げる彼はまるで少年の様だ。
微笑ましく彼のことを見ていると彼がトテトテと近づいて来た。
「バンダナ曲がっとる。直したるわ。」
そう言うとバンダナを外し、髪の毛を器用に纏めはじめた。
「このバンダナな、俺のいつもの服とお揃いなんよ。Aにつけて欲しかったから、頑張って探したんやで？」
そうにっこり笑う彼はお日様みたいに暖かかった。
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霞花(プロフ) - ひかりさん» オリジナルフラグは外れております。冒頭部分の注意書きもしっかり表示されていますよ (2020年5月10日 20時) (
レス) id: 6d56430d02 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - オリジナルフラグをお外しください。ルール違反です。 (2020年3月24日 13時) (レス) id: 8c2e85674d (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - ブンブンさん» ありがとうございます！(蘇生) (2019年10月24日 18時) (レス) id: 8895aebc7a (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 尊い…(遺言) (2019年10月21日 22時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - ラピさん» そう言って頂けるのは光栄です！ありがとうございますっ。 (2019年10月14日 22時) (レス) id: 356bccad88 (このIDを非表示/違反報告)
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