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それから数十分、ただひたすらに安室さんに抱きしめられたまま泣いた。

そして今_____
なんと安室さんの車の助手席に乗っている。


僕が送りますよ!なんてゴリ押しされて、もちろん断ったけど、泣いたせいでMPほぼゼロの私に抵抗する気力はあるわけない。


てか車カッケぇ…
外車みたい。右ハンドルだから日本車なんだろうけど。絶対車の雑誌の表紙とかに載ってるやつ…

しかも中めっちゃいい匂いなんだわこれが。


「大丈夫ですか?冷房効きすぎてないですか?」

「ハイ、ダイジョブデス…」

恥ずかしすぎて安室さんの顔も見れず、外の景色だけを見ていた。

…よくよく考えたら何してんだ私。

安室さんの前で号泣して、そのうえ抱きしめられるなんて…


「Aさん?もしかして熱いですか?」

「ハ!?イヤゼンゼンアツクナイデス!!」



ううう゛…



ハンドルを握る逞しい腕を見て、また思い出してしまった。



「…ふふ、」

なんか安室さんニヤニヤしてるし…
絶対に分かってて聞いたんだ…


「はは、そんなに見つめられたら運転に集中できないです」

見つめ…!?

「違います。睨んでるんです。」

「あれ?怒ってるんですか?」

「…怒ってますよ。だって、」


だって…


「来ないって、言ったのに…」


有耶無耶になってたけど、どうしてあの時嘘をつかれたのか未だに分からなかった。

もしかして私に知られたくなかった?
私の家のパーティなのに?
もしかして違う人に誘われてたから…?

そんな考えばっかり思いつくと同時に、じゃあなんで私を助けてくれたのか余計に分からなかった。


安室さんは、今度はすぐに喋らず、数秒だけ考えると


「…着いたら教えますね」



…着いたら?
家に、ってことか?

じゃあもうすぐ着く…って、

「あれ、安室さん。道が違います。さっきの右じゃなくて左…」

途中まで道が一緒で気づかなかったけど、今まで通ったことない景色に道が違うとやっと気づいた。

けど、

「あってますよ」

と安室さんは言う。
訳が分からないまま、車は道を変えることなく進んでいった。

でもこの道は知ってる。
車だから分かりにくかったけど、あの本屋さん、シャッターの降りた貴金属店…

まさかここって、





「はい、着きましたよ」

安室さんが先に降りて、助手席のドアを開けてくれた。

エスコートされてる…




「…どうしてポアロ(ここ)に?」

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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時

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