番外編 工藤新一の独白 ページ47
コナンくん
「……っ!?
コナンくん、大丈夫?」
「A、ね、ぇ…ちゃ…」
「意識はあるね。ごめんね、血が出てるとこ上にするよ。痛いけど我慢して」
「だ、いじょ……」
「病院…は嫌か。阿笠博士のとこでいいかな
揺れるけど我慢してね。ジャケットかけるよ」
「ら…ん……」
「蘭ちゃんには言わないよ。博士ん家に泊まるっていっとくから」
「なん…で……」
「……コナンくん軽いね
こんな小さな体で無理しすぎだよ。こりゃ蘭ちゃんも気苦労が耐えないよね」
「……、」
「いつも、助けてもらってるんだから…このぐらいさせてよ」
目が覚めたら、博士のベットの上だった。
傷の部分を見ると、しっかりと止血されていて動かすと少し痛みを感じてう゛っと声が出る。
その声に傍でうたた寝をしていた灰原が目を覚ました。
「目覚めたのね!」
「どのくらい寝てた?」
「4時間ぐらいよ。路地で倒れたあなたを、」
「茅ヶ崎が運んでくれたんだな」
「……茅ヶ崎Aはどこまで知ってるの」
「分からねぇ…けど俺の正体は知ってるはずだ。」
「もし彼女が黒の…」
「それはねぇよ」
「どうして言いきれるのよ」
「じゃなきゃ俺をここまで運んでねぇだろ」
「……裏があるかもしれないじゃない」
「茅ヶ崎はそんな器用な人じゃねぇよ」
「あら、知ってるふうに言うのね」
「同級生だったからな」
新一くん
「あれ?茅ヶ崎、なんか部活入ってたっけ」
事件が近くで起きて解決に走っていたら、いつのまにか学校が終わる時間になっていた。
せめて課題だけ持って帰ろうと、放課後教室に入るとそこには珍しい人がいたわけで
茅ヶ崎A
彼女はかの有名な私立の病院、茅ヶ崎病院の一人娘だ。
成績はいつもトップで、誰も寄せ付けない雰囲気を持ってる。あまり誰かと一緒にいる所をみたことがねぇし、学校が終わったら即帰ってるから、放課後に見かけるなんて初めてだ。
「……いいえ」
そう言ってまた、机に目を向ける茅ヶ崎。
何してるんだ、と覗いたらびっしりと文字の羅列が。
「何見てるの」
「えっ!?いや、すげぇなって思って…
これなんか、大学の内容じゃねぇか」
「大学の内容だってわかるあなたも大概だけどね」
「…なんでここまでするんだ?」
「……これが私の存在理由だから。
あなたと一緒よ。事件を解決してないとあなた死んじゃうでしょ
私もよ。成績優秀な茅ヶ崎病院の娘じゃないと私、死んじゃうの」
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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時