番外編1 ページ45
安室充電切れ
最近、降谷さんがおかしい。
でかい事件の後処理に追われ、ここ連日不眠不休で警視庁に籠らざるを得なかったせいかもしれない。
「Aさ…いや、風見。これ間違ってる」
「いやそれはAさ……じゃない風見のものだ。」
「おい、よくそれでAさんが務まるな!!」
まず自分はAさんではありません。
「降谷さん、お願いですから寝てください…」
こんなでかい男を女子高生と間違いだすほど疲れてるんだこの人……
けど降谷さんは嫌だと首を振る。
「ここで寝たら彼女に会う日が1日遅くなってしまう」
重症だ……
何をしてここまで盲目的になったんだ。茅ヶ崎A、恐るべし…
「そんなに言うんだったら、連絡でもとったらどうですか」
そういうとビクリと跳ねた。
…なんだか不味いことを言った気がする。
「…………知らないんだよ」
「え?彼女のメールアドレスはとっくに…」
「君が違法に調べたやつだろ!!!僕は誠心誠意彼女と向き合いたいんだ…だが今更メアドを聞くに聞けない!もし嫌だと言われたらどうする?そんなこと言われたら耐えられないに決まって(以下略)」
……ほんとうに、茅ヶ崎Aが恐ろしい。
まぁこれでも仕事は完璧だから流石だ。
そんな公私をしっかり分け(?)た降谷さんがついに報告書が一段落した時
「おつかれ!俺は帰る!明後日まで連絡するな!いいか!?絶対するなよ!?」
と言い残して風のように去っていくのだ。
疲労困憊のはずなのに、最後の力を振り絞って彼女に会いに行くのだろうか。
今の時間だと、多分登校前ぐらいじゃないだろうか…
ガチャ、
「いってきまうぉおお!?!?」
「Aさん…」
「びっくりしたなぁもう!!!植木鉢に死体が放置されてると思ったじゃないですか!」
「なかなかの事件ですね、それ」
「どうしたんですか。ボロボロじゃないですか」
「あ、待ってください、近づかないで。僕暫くお風呂に入ってないんです。」
「……ふーん。仕事が大変忙しかったようで」
「え?ちょ、Aさん?だから僕、臭いって……」
「わあ、髭が生えてる〜」
「Aさん!?」
「なんかこの安室さん新鮮ですね」
「Aサン!!!!」
「……抱きしめなくていいんですか?」
「…臭かったら言ってください」
「意思が弱いなあ笑」
「誰のせいだと思ってる」
「遅刻しそうなんで後で送ってくださいね」
「そしてちゃっかりしてる」
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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時