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昨日、ついにAさんとデートに行ってきた。
時間を意識せず誰かと過ごすなんて初めてで、気づけば後部座席にシーラカンスを置いて、帰路についてた。

窓の外をじっと眺める彼女のことを目の端で見ながら、彼女も帰りたくないと考えていてくれていたらなと大人げないことを考えてしまった。



きっとこの口から愛を囁いても、Aさんはなんてことない顔をするんだろう。さらりと避けるくせに、こっちには大砲を打ってくるからタチが悪い。

こっちはハグ1つで溺れそうになるのに…






カタン、と外から音が聞こえ目を向ける。
……ああ、昨日もあったのにもう会いたくなっていたのか僕は

彼女がドアを一向に開けないので自分から迎えに行った。
けど、今日のAさんは少し挙動不審だった。それをからかったらかわいらしい反応が返ってきたけれど

やっぱり何か悩みでもあるのだろうか。
気になって仕方ないのに、どうしても今日は邪魔が入ってしまう。君に褒められても嬉しくないんだ、早くAさんのところに行かせてくれ。


休憩をもらって、テーブル席のAさんの前に座っても気づいてくれなかったのは、流石に応えた。


一体何に悩んでいるのやら……
相談に乗れるくらいには仲良くなっているつもりだったんだが、もしかしてそれ以前の問題だったか?

僕に言いにくいってことは

「恋ですか?」

と聞くと分かりやすく反応するもんだから、ズキッと胸が痛んだ。
ああ、そうか……と思うと同時に一体どこの馬の骨なんだとイライラしてきた。


「…なんで機嫌悪いんですか」

「分かりませんか?」

この鈍感。

「言ってもらわないと分からないです」

「そういうことです」

「え?」




「僕は、Aさんの相談相手にはなれないんですか?
…昨日のあれで少しは仲良くなれたと思ったのに」


そういった瞬間、がたんとAさんの椅子が倒れた。



「…Aさん?」

「……ダカラデス」

震えている声、
握りしめた拳、

そして……



「え?」




夕焼けよりも鮮烈な赤に染まった顔______




「安室さんだけには、絶対言えない」


ああ、なんて心臓に悪い顔なんだ
ショックでAさんがいなくなった席でしばらく放心していた。





つまり、

それは、

そういうことであって……



ガタンッ、


「安室さん?Aちゃん帰っちゃいましたけど……」

「すみません、少し外にいってきます!」





「えっ!?ちょ、もー!!青春かよ!!」

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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時

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