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「Aさんは優しくて、繊細で、可愛い…
愛おしい女性です。」
怒ってやろうと思った。
私にそんな歯が浮くようなセリフを言っても無駄だって言ったじゃん！！って
…けど、繋がれた手から伝わる温度に何も言えなかった。
今まで何度か繋いだことがある安室さんの手の中で、今が一番熱かった。
「どうしてそんな恥ずかしいことをスラスラと…」
空いた方の手で顔を隠す。
今まで安室さんに飄々と返していた自分とは違った。
なんで？なんで今私はニヤけそうなの？
「すみません。でも言わなきゃ伝わらないと思って」
言わなきゃ伝わらない…
でもそれが難しいのに。
「勇気ありますね」
そう言うと、悲しそうな笑顔で
「後で伝えとけば良かったと後悔するのはもう…したくないんです」
と言った。
「…」
ぎゅっと手に力が入ったのが分かる。
何かあったんですか、なんてそんな野暮なことは聞かない。ってか聞けない。
私はこの人を知らなさすぎる。
私の前にいる安室さんは外側なのか内側なのかたまに不安になる時がある。
けど今の安室さんは内側なんだ…と思いたい。
ああ。それが嬉しいと思っているんだ私は。
もう戻れないところまで来てしまった私は、そっとショルダーバッグに手を伸ばす。
「安室さん」
名前を呼ぶと、クラゲに向けていた目がこっちを向いた。
やっぱり顔がいい…なんて邪念を払いながら、手のひらサイズの箱を渡した。
目を見開く安室さん。
恥ずかしくて目は合わせられなかった。
実は安室さんが最近人目に疲れてるっていうのは何となく察していた。だけど水族館を選んだ理由はもう一つあって…
いかにもなシチュエーションを用意したくて選んだなんて、口が裂けても言えない。
「これは…」
恐る恐る安室さんは受け取る。
開けていいですか？と聞かれ頷き、繋いでいた手を離した。
自信なんてない。
けど蘭ちゃんと園子ちゃんにも選ぶのを手伝ってもらいながら、必死に選んだんだ。
誰かに、しかも男の人にこんな一生懸命プレゼントを選んだのは生まれて初めてで結局キーホルダーにはキーホルダーを返そう！ってギャグ漫画だとしたらまったく面白くない展開…いやいやこれにギャグ必要ないから！！何パニクってんの！？
袋を開けて、それを取り出す安室さん。
「わぁ…コーヒー豆ですか！すごく可愛いですね」
「まぁ、1番安室さんっぽいかなって…」
「ありがとうございます。大切にしますね」
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理那(プロフ) - あぁ！そういうことでしたか！私よく絵を描くので知ってて！実際あんま覚えてなかったのでよかったです！ (2020年5月22日 0時) (
レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます！！すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする？いやすみません間違ってたら！無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして！番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました！読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピピミ | 作成日時：2018年7月6日 14時
