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日曜の朝。
家の前に止まっているのは見覚えのあるスポーツカーで…
「おはようございます、準備できました?」
その前には勿論安室さんがいて…
「も、もももちろん」
ガッチガチに緊張しまくってる私に、安室さんは助手席の扉を開ける。
なんだこれ…なんだこれ!!
人生で最初の、もしかしたら最後のデートになるかもしれない。シートベルトをギリギリと握りしめていたら、そんなにしなくても安全運転ですよと言われた。
違うんだよ安室さん。
私の心が今コーナリングだらけのカーレース状態なんです、と。
大体何故こんな流れになったのか
まさかあの会話から、安室さんって何が欲しいの?からデートという流れになるとは
まずデートってなんだ。恋人同士がするもんじゃないのか?それを何故私たちが??
「安室さん、今日は…」
「んー、とりあえず〇〇ホテルのビュッフェを予約してます。それから…」
…ん?あれ??
今更だけどこれ、私が普段の恩返しっていう体でのデートだよね?
どちらかと言うとこれ、私がおもてなしされてる気が…!!
「あ、安室さん!」
「どうしました?」
運転中で前を向いてる安室さんに声をかける。
でも続きが出てこなくて、迷っていたら優しい声でん?と…
「きょ、今日は私が安室さんに恩返しする日です!なので私に、エスコートさせてください!」
「ぶはっ」
ん?
「くっ、ふふ、なんだ、すごく険しい顔をしていたのでもしかして僕とのデートが嫌なのかと思ってました」
「なっ…!」
い、嫌では…ないけども…
寧ろどちらかと言うと
「た、楽しみ…だったし…ってうわっ」
そう言うとちょっとだけ車のスピードが上がった気がした。
「…危なっ」
…ん?なんて?
小さくてよく聞こえなかった。
「ゴホン、確かにそうですね。すみません、舞い上がりすぎていつものように僕がプラン立ててしまいました。」
「確かに場数踏んでますもんね」
「ちょっと語弊がありますよ」
よかった。ちょっとだけ、いつもの調子が戻ってきた。
「じゃあどうしましょうか。〇〇ホテル、今スイーツフェアをやっていてAさんが喜ぶと…」
「行きます。」
「え?」
「嘘です行きません」
し、しまったああ!!つい口があああああ!
「…ふふ、なんだか僕も甘いものが食べたくなってきました。」
しかも安室さんに気を遣わせてしまったァァァ!!
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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時