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『これであの人のハートもイチコロ♥
小悪魔テクニック♥♥』
「…」
小悪魔…?
呪いの類ってことだろうか
昼の事があったから、本屋に寄ったらやけに目に付く女性雑誌コーナー。
前ならその横をすり抜けて求人雑誌見てたなぁ…
久しぶりにバイトでもしようか。
2人が部活の時暇だし、何せこの世界の私は筋肉がない。
手始めに引越し業者でも…
「Aさん?」
「ひょっ!?」
あああ、あ、あああ、安室さん!!
何故!と言う前に、お使いの帰りに本屋の前を通ったら私がいたのが見えたと教えてくれた。
「い、いきなり驚かさないでください…」
「すみません、そんなつもりは…でも、さっきのAさん、面白かったです」
くくく、と笑う。
確かにさっきの私の発狂はおかしかった。
そりゃ突然目の前に顔をひょっこり出されたらビビるだろ。
リアクション間違えたけど
「ところで深刻そうな顔で何を見て…」
「あ゛っ」
手元を覗かれて一瞬固まる安室さん。
わーわーわー!!!
「こ、これは!う、占いが気になって!!」
「小悪魔テクニック…」
「違います」
「あなたのハートもイチコロ…?」
「チガイマス!!!」
何が違うんだと思ったが、とにかく恥ずかしくて安室さんの手から雑誌を奪おうとする。
ぐっ、届かん…!!
「へー、Aさんもこんなの読むんですね」
「読みますよ!女子高生だもの!!」
本当は今日初めて読んだけど!!
「僕、Aさんは色恋に興味ないと思ってました」
「そ、れは…今も、ですけど」
「本当に?」
ホントウニ?ナニガ???
「もういいです!帰ります!!」
「あ、ちょっと待ってくださいよ」
早足で店から出たはずなのに、すぐに追いつかれた。
もー、こういうとこ本当に嫌!!
「怒りました?」
「…」
「無視ですか…酷いです」
「…」
「Aさーん」
「…」
「Aさーん!今日はシュークリームですよー」
「…いつも私がケーキに釣られると思わないでください」
ハッ!つい!!
狙い通りだとニヤリと笑う安室さん。
「やっとこっち向きましたね」
「……あ、用事思イ出シター」
「ポアロに行く用事ですか?さぁ行きましょう!」
「はっ!?ちがっ」
否定するよりも先に肩をがっしり掴まれたかと思うと引きずられるように攫われた。
「ちょ、離し…強い!!ゴリラ!!」
「ふふ、ゴリラだったらAさんの肩は今頃バキバキですね」
「(言葉にならない叫び)」
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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時