検索窓
今日:10 hit、昨日:34 hit、合計:559,206 hit

8 ページ4

本当に肝が冷えた。

真っ先にナイフへと飛びかかっていくAさんの姿を見て、自分が死にそうになった。


間一髪の所でナイフを振り払い、犯人を行動不能にする。

あまり目立つことはしたくなかったが…
振り返ると、ぽかんとしたAさん。

きっと助かったのと何故俺がいるの2つに困惑しているんだろう。


「…お怪我はありませんか、Aさん」

「あ、安室、さん…?」


そこでやっと自分の安否を認識できたのか、腰が抜けたAさんを支える。


支えた所から伝わる心音に、やっと安心できた。



よかった、生きてる…
本当によかった…



「なんで、嘘ついたんですか…?」

…声、震えてるじゃないですか
でも申し訳ないけど、その質問には答えられない。

タイミングよくサイレンの音が聞こえてきたので、聞こえないふりをした。



それから、放心状態のAさんを連れ出して椅子に座らせる。

本当なら今すぐにでも話したいが…
外では風見が待ってるはずだ。


「ちょっとだけ待っててください」

そう言って頷くのを確かめてから、会場を出た。


「安室さん!!」

「蘭さん、園子さん…2人とも無事ですか?」

「はい、さっきAと連絡を取ってました」

「僕のこと聞いてましたか?」

「い、一応誤魔化したけど…」

「でも安室さん、本当にやるんですか?この状況だとAを逆に傷つけちゃうかも…」

心配そうな園子さん。
大丈夫です、と言う。

「僕に任せてください。だからあなた達は今からポアロに___お願いしますね。」

「はい!ではまた!」

2人を見送ってから、警察の目を避けれる場所に移動する。


「…風見、居るか」

「はい、降谷さん。会場出入口全て見張っていましたがそれらしい人物は1人も居ません」

「やはりデマか…」

「はい、そうとしか…」




今日は2つの計画が動き出していた。
1つは風見が俺に渡した写真に関係するもの。




あの写真には…

「じゃあ何故茅ヶ崎夫婦と赤井が関係しているんだ」



手を交わし合う、赤井と茅ヶ崎夫婦が写っていた。

日付は赤井の遺体が車で発見される前…
だが、これで2人は黒の組織に関係すると分かった。

そして今日のパーティーで誰かしらに接触するという情報を得た訳だが…





「ところで降谷さん、あんなに目立って大丈夫だったんでしょうか…?」

「ああ、それは俺のミスだ。でも…」

「見過ごせなかったんですよね」

彼女のこと、と言う風見。




…分かってるなら聞くなよ

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (691 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2490人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。