「もう他人じゃない」【降谷零】

番外編 ページ13

パーティーよもやま話



「今回、記念パーティーの描写がとても短かったですね。せっかくAさんがドレスに着替えたのに！」

「まぁ事件のせいですけど(スルー)。あれは本当に怖かった。」

「本来はもうちょっと長くするつもりだったんですって。終盤でダンスシーンを書くつもりだったとか…」

「え、どんな感じなんですか」

「突如流れるダンスミュージック…相手がいない私は一人ぼっち…安室さんはどうしてるの？僕を恋しがるAさん____

そこに颯爽と現れる安室透！
『安室さん、どうして…？』『Aさんの驚く顔が見たくて、きらん』『安室さん…ﾄｩﾝｸ』」

「それなんですか…(引)」

「さぁ、誰かが深夜テンションで書いたメモに残ってたみたいです。僕的にはこっちの展開の方がよかったですね」

「私はそっちじゃなくてよかったです」

「…ほう、ダンスは苦手ですか？」

「なんで分かったんですか…エスパーですか貴方。」

「簡単ですよ。男性に合わせて体を動かせばいいんですよ、ホラ」





「…なんか便乗して一緒に踊ろうとか思ってません？」

「あれ？バレちゃいました？」








記念パーティーの会場の外で大号泣後


「ｽﾞｽﾞｯ、すみせまんでし…あ。」

「いえいえ、大丈夫です。歩けますか？」

「…はい、大丈夫です」



A(やっべぇえええ安室さんのジャケットに鼻水付けちゃったあぁぁぁ)

安室(いい匂いしたなぁ…)







とある日のポアロ


「あらら、寝ちゃった」

「どうしました蘭さん」

「ふふ、Aが眠っちゃったんですよ。
昨日私と深夜まで電話しちゃったから」

「青春ですね。」

「気持ちよさそうなんで起こすのも気が引けて…私これから部活に行かなきゃ行けないんですけど」

「では蘭さん。提案があるんですけど…」







「…んぅ、」

ふあぁーあ。寝ちゃってたわ…
今、何時…？

うわ、6時過ぎちゃってる。
隣に気配がするから蘭ちゃんかな…？

もしかして起きるの待ってて…



「えっ、…」

びっくりして出かけた声を慌てて手で抑えた。
びっ、くりした…

蘭ちゃんじゃない。
安室さんだ。


しかも安室さんが、

「…すぅ、」

ね、寝てる！！
ポアロどうしたんだ！
あ、closedかかってる…


でもどうしよう。
起こす？起こさない？？

っていうかまつ毛長い…
この人がこんなに無防備になるなんて初めてだ。



というか、こんなじっと人の寝顔を観察するなんて、罪悪感が…

番外編2→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す