あの、離婚危機です【青】

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『全く…デリカシーの欠片もないっていうの…』


いつもは笑って許せるのに、今日はどうしても許せなくて家を出てきてしまった。

今更引き返すだなんて無理。




今回ばかりはころんが謝ってくるまで許さないつもり(頑固)


必要な物を最低限スーツケースに詰めてきたから、一ヶ月は帰らなくても大丈夫





・





ただ、行くところがない…(白目)



店に泊まるところなんて無いし、有咲の家は普通に嫌。ころんと喧嘩したなんて言ったら大爆笑されてそのまま返されそうだし。





『仕方がない…あんまり行きたくないけど緊急事態だよね』



そう呟きながら、私はある人に電話をかけた。




『あ、もしもし？________』





・




『お世話になります…』


マ「旦那と喧嘩したから家出するって…」





私が行った先はそう、実家。

本当なら死んでも行きたくなかったんだけど、お店の冷たい床で寝るのと有咲に笑われるのとを比べての判断だった。




マ「まぁ家がにぎやかになるから別にいいけど
ちゃんと仲直りするのよ？」



『どーだか』



部屋はそのままにしているからそこに泊まりなさいと言われたので、数年前まで暮らしていた部屋に入る。




『ほんっとに変わってない…』



今じゃ少し小さい勉強机。
大好きだったぬいぐるみ達が並べられている棚。
結婚したいと思っていたふかふかの布団。


私が出ていったあともこまめに掃除してくれてたんだろうなあ



ありがたい。






そう思いながら私はふかふかの布団と感動の再開をした。

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