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shrside
ある日のリハーサルのこと。
俺はいつも通りスタジオに入って、いつも通りスタッフ、メンバーに挨拶をし、リハに入る準備をした。
そして、いつも通りリハが始まった。
振「はい、菊池テンポ遅れてるよ」
風「ごめんて!」
本当に全てがいつも通りだ。
_と思っていた。
勝「ッ…」
音楽がなり始めたときだった。突然、目の前が真っ白になり体の力が抜けた。
あ、倒れる、そう思った時にはもう遅かった。
バタッ__
健「勝利!?」
マ「ちょっ!大丈夫!?」
風「マリ、あんま揺らすな。勝利、わかる?」
勝「ごめッ…だぃじょ…ぶ…」
倒れた衝撃で体は痛かったし、頭はクラクラはしていたけど、声は聞こえたし声を出すこともできたからできる限りの反応をした。
風「ちょっと1回ソファ運ぶな」
この時の自分は、自分の身に何が起こったのかまだはっきりしていなかった。
聡「しょーり…」
健「貧血かな、」
風「勝利大丈夫?喋れそう?」
勝「ん、ごめ…もう大丈夫。」
風「朝から体調悪かった?」
勝「いや…」
これは本当で倒れる寸前まではちょっと変だなとか1度も思わなかった。
風「どっか痛いところは?」
勝「いや…ちょっとクラクラするくらいかな…」
健「まぁ今日はもう帰りな、また倒れてもよくないし」
勝「いや、でも…」
マ「勝利、万が一のためだから。ね?お願い」
聡「僕からも」
勝「…わかった、ごめんね」
風「もしまた体調悪くなったらすぐ連絡して。もしあれだったら病院とか行きな。」
勝「ん、ありがと」
もう全然大丈夫だったけどみんなに休んでと言われて、今日は家に帰ってゆっくりすることになった。でも本当にどうしたんだろうな、俺。疲れてんのかな。
なんて、軽い貧血だろうと思っていた。
ここでちゃんと病院に行っていたら未来は変わったのだろうか
この時の俺は全く知る由もなかった。
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作者名:蔾 | 作成日時:2023年2月3日 23時