scene12 ページ13
お丸「あら、お亮ちゃんじゃないの。」
阿「お丸さん、こんにちは。あとでお店行ってもいい
かしら⁇」
お丸「もちろんさ。いつでも待ってるよ」
阿「ありがとうございます。」
久しぶりの江戸の町を楽しみながらお亮は周りに目を配る。
どうしても会いたくない男がいる。でも心の奥では求めている男がいる。
蓮様、どうかわっちを見つけないで。
お願い、もう一度でいいから蓮様に会いたい。
お亮の中で二つの感情が渦巻く。
恐らく自分は底なし沼に片足を突っ込んでいる様な状態なのだろうとお亮は思った。
阿「…っ。…‼」
急に後ろから腕を引かれ、驚いたお亮は振り向きさらに目を見開く。
目「お久しぶりです。」
会いたくなくて、会いたかった目黒様がいた。
目「まさかまた会えるなんて思いませんでした。
あの日からいつも貴女を探していたんだ。」
阿「たったまにしか、町には来れないので」
目「そうですよね。でもまた会えた。」
真っ直ぐに微笑む目黒様がお亮にはとっても眩しかった。そしてとっても焦がれた。
阿「あの、これからお団子屋さんに一緒に行きません
か⁇あの、よろしければっ。」
雪華大夫の時とは一変し、生娘の様なお亮に目黒様はこの子を守らなければと不思議な使命感が沸いてくる。
目「もちろん、行きます。あの、こちらの貴女は何と
呼べばよろしいですか⁇」
阿「お亮とお呼びください。蓮様。」
お丸「いらっしゃい、お亮ちゃん‼
あら、なになに〜‼いい男連れてるなんてめず
らしいねぇ‼
奥、開いてるよ。」
阿「ありがとうございます。蓮様、行きましょう。」
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作者名:宏樹 | 作成日時:2021年4月28日 14時