裏切り教室【オリジナル】

8話 ページ9

私は、いきなりAが居なくなってびっくりした。

色んな所を探したが、どこにも居なかった。

もしかしたら…って思うと、心配でならなかったんだ。

だから＿＿…


「やめてっ…！」

「っ！」ﾀﾞｯ

今のは…間違い無い、Aの声だ！

ｶﾞﾗｯ

私は、勢い良くドアを開けた。

「ちょっと、貴方達何をしているの？」

…案の定、Aはバケツの水を頭から被り、寒さと恐怖と苦痛で震えていた。

何でこんなこと…!?



あいつらが出ていってから、私はAにタオルを差し出し、ジャージに着替えさせてから事情を聞いた。

「＿＿ってことなんだ…」

「…辛かったよね？A」

「うん…でもね、楓ちゃん。
貴方が、この学校に来てくれたから、私は今学校に居られるんだ。だから、いつもありがとう！」

こんな風に、思っててくれたんだ。

「…これからも友達だからね、A」

どうか、この生活が壊れませんように…

9話→←7話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す