私、転生したっぽいです 2

ep.47 救済その１.10 ページ3

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萩「なんでAちゃんこんなとこ教えたんの？分かりづらくない？」




『だっておじさん怪しかったから。なにか危ないものでも隠そうとしてるのかと思ったの！』




伊「それでなんでここを隠し場所にすすめたんだ？」




『変なこと言って刺激したりするのは良くないと思ったのと、すぐ目につかない場所ならここに住んでる人がいじったりしないかなって』




松「考え自体は悪くねぇけど、それ以前の問題として危ないことに首を突っ込むな！

お前は怪しいとか分かんのにそれでも関わってっから性質悪ぃ」




『....さっき航兄にも言われたけど、自覚はしてる』




松「だから、それがなおさら性質悪いって言ってんだ！」




『でも放っておけないじゃん！』




松「一般人の、ましてや子供が危険に飛び込む必要はねぇんだよ。大人に相談するなり、警察に通報するなり他にも方法があるだろ！

お前の軽はずみな行動でこのマンションに住んでる奴等が死んだらどうするつもりだ！？」




萩「松田言い過ぎだ！」




伊「そうだ、落ち着け」




『.........ごめんなさい。私、今日はもう部屋に戻るね』








後ろから私を呼び止める声が聞こえるが振り返ることなくうちまで走った。




ただいまも言わず自分の部屋に閉じ籠もる。




自分の部屋に入ると不思議と力が抜けてドアを背にしてズルズルと座り込んだ。




これじゃあ、本当に子供みたいだ。




図星をつかれて少し怒られたくらいでへそを曲げて....




やば、ガチでガキじゃん。




どうしようもないな。




陣兄に言われたことは自覚してた。




私の行動が常にプラスに作用するとは限らない。




今回、研兄は死ななかったけど犯人の二人は謎の事故で死んでしまった。




正面からの衝突なんて故意でない限りそうそうありえない。



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