会いたい理由 ページ36
『な、なにゆえ私に会いたいと……?』
私は、なぜまふまふさんたちが私に会いたいと言ったのかわからなくて、3人に問いかけた
さか「なんか今のめっちゃ侍っぽかったんやけど!!」
私がそう聞くと、坂田さんが真っ先に口を開いたが、私が待っていた答えとは違うものだった
『あ、えっと……あのぉ……?』
坂田さんの答えに戸惑っている私を見て、今度はうらたさんが口を開いた
うら「わりぃな、こいつあほだから。」
さか「なんか最近うらたさん冷たくないっ!?」
坂田さんは「うらさんひどいよっ!」と言っているけど、うらたさんはつーんとそっぽを向いて聞こえないふりをしている
まふ「あっ、ごめんね!話脱線しちゃったね」
と、まふまふさんが話を戻してくれて、そのまま言葉を続ける
まふ「会いたい理由かぁ…ん〜……僕たちはただ純粋に、雛菊ちゃんの声がいいなぁ〜って思ったから、会いたいなぁ〜って思っただけだよ?」
『え…………?』
(私の声が……いい…?)
まふまふさんは微笑みながらそう言った
私は信じられなくて、ちらっとそらるさんの方に視線を向けた
するとそらるさんは私の視線に気がついて、静かに口を開いた
そら「うん、会ってみたいなって思ったから天月にお願いしたの。坂田はうらたくんに頼んだみたいだけど」
そらるさんのその言葉を聞いて、改めてまふまふさん、坂田さんを見ると、みんな微笑んでいた
(本当………だったんだ…)
確信が持てたと同時に、今度は恥ずかしさが込み上げてきて顔が沸騰しそうなくらい熱くなった
さか「お?照れた?照れた?」
そんな私の様子を見て、坂田さんはなぜか嬉しそうに声を弾ませて聞いてきた
『うぅ………照れてませんよっ……!』
私は手で顔を覆いながら答えたが、照れてるのも顔が赤くなってるのも、みなさんにはバレバレの様子だった
うら「顔真っ赤、りんごみてぇw」
うらたさんはそう言うと、私のほっぺたをおもしろそうにつんつんと突っついた
『う、うらたしゃんまでからかわないでくらさい
……っ!』
うらたさんにほっぺたをつねられ、私が言葉で抵抗していると、なにか暖かいものにふわっと包まれる感触がした
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桃菜 -モモナ-(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます!たくさん更新できるように頑張ります!これからもよろしくお願いします!*_ _) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2019年2月18日 5時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃菜 | 作成日時:2019年1月20日 22時