歌い手様にはご注意を！？２【天月】

自由な人たち２ ページ24

あま「ん？どしたの〜？」





まふ「この人知ってる？最近出てきた歌い手っぽいんだけど…」






そう言ってまふくんは持っていたスマホを僕に見せた






あま「えっ！？！？」





画面の中に映っているのは【雛菊】という文字





僕はこの名前を見て驚かずにはいられなかった





そんな僕に構わずまふくんは言葉を続けた







まふ「僕この人の歌初めて聴いたんだけど、声すごいいいな〜って思ったんだよねっ！」





あま「それはまじ共感！！」






僕たちが騒いでいると、ひとりでゲームをしていたそらるさんがこちらに気づき、「なになに〜？」と言って話に加わった





そら「あれ？そういえば天月、この前この子とコラボしてなかった？」





あま「え？うん、したよ？」





まふ「えっ！そうなの！？じゃあ会ったりしたの！？」





あま「う、うん…会ったよ？」






いきなり質問責めにされてびっくりしたけど、質問にはちゃんと答えた





僕の答えを聞いて、そらるさんは普通にしてるけど、まふくんはぽかんと口を開けている




そんなまふくんの様子を不思議に思って「ん？」と首を傾げると、まふくんが口を開いた






まふ「僕、その人に会ってみたいっ！」





あま「………え？」





そら「たしかに、俺もちょっと興味あるかも」





あま「え、ちょ」





まふ「よしっ！そうと決まったら、天月くん！よろしくね！」





そら「よろしく〜」





あま「え、あ………うん、わかった…」







僕はふたりの勢いに負けて、Aちゃんに会わせることを承諾してしまった










この時、僕は思いました









歌い手はなんて自由な人間なんだと

はんぶんこ→←自由な人たち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す