嬉しい言葉2 ページ16
『あっ!思い出した!!』
いきなり私が大きな声を出してしまったから、天月さんは「ぅお!?」と驚愕の声を上げた
私は『あ……すみません……っ!』と謝りながら、言葉を続けた
『あの……今更なんですけど、お時間大丈夫でしたか?もしかしてお忙しかったんじゃ……』
あま『ううん、今はだいじょぶよ〜?さっきまで新曲のダンスの練習してたけど、今はちょうど休憩時間だから!』
私が不安そうに聞くと、天月さんは笑って答えた
私は安心して、ほっと息をついた
(あんまり長電話しちゃうとだめだよね…)
なんて思って『そろそろ失礼しますね』と言おうとすると、天月さんの方が先に口を開いた
あま『あっ!ねぇ、コメント見た!?』
『え、コメント?………あ、忘れてました…』
きっと電話の向こうではいつもの笑顔で話しているだろう天月さんの言葉に、私は正直に答えた
あま『そうなんだ!Aちゃんに向けてのコメントいっぱいあったよ〜?』
『え…?私に……?』
あま『うんっ!えっと、たしか〜………“この歌い手初めて見たけど声かわいい!一瞬でファンになっちゃった!” とか “このふたりのケンカかわいいw” とか!』
(う、うそ………ほんとに…?)
私は感動のあまり声を出せずにいた
反応がない私に、天月さんは「Aちゃん?どうかした?」と声をかけた
『あっ!す、すみません…ちょっとびっくりしちゃって……』
天月さんに声をかけられて、私はようやく我に返った
あま『あははっ、そっか!あっ、あと』
「はーい、じゃあレッスン再開するよ〜?」
天月さんが言葉を続けようとすると、ダンスの先生か誰かに遮られてしまった
あま『えっ、嘘!?もうそんな時間!?ごめんね、Aちゃん…』
『いえっ、気にしないでください!ダンスの練習頑張ってくださいねっ!』
あま『うん!ありがとうっ!!』
天月さんはそう言うと「じゃあまたね!」と言って電話を切った
『またね……か』
その一言に私は嬉しくなり、スマホをぎゅっと握り締めた
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桃菜 -モモナ-(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます!たくさん更新できるように頑張ります!これからもよろしくお願いします!*_ _) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2019年2月18日 5時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃菜 | 作成日時:2019年1月20日 22時