名前2 ページ12
うら「ちっちぇし、ヒナでいいんじゃね?w」
そんな私たちの様子を見ていたうらたさんは、半分冗談で言っているのか笑いながら言ってきた
あま「それを言うならうらたさんもちi…」
うら「黙れ。」
うらたさんの言葉に食いついた天月さんは、何か言おうとするも、すぐうらたさんに遮られてしまった
あま「あはは〜冗談だって〜」
うら「んにゃろ!お前なんかすぐに追い越してやるんだからなっ!」
と、ふたりは言い合っていて、うらたさんは、ぺちっ!ぽかっ!と攻撃するも、天月さんには全然効いていないらしい
言い合うふたりの横で、私はさっきのうらたさんの言葉で思考を巡らせていた
(ひな……んー…ヒナ、か………雛………あっ)
『雛、菊……』
私は思いついたことをボソッと呟いた
その声を聞いた天月さんとうらたさんは、同時にこちらを向いた
ふたりの視線にドキッとしながらも、私は言葉を続けた
『あ、いや、その………雛菊がいいんじゃないかなぁと思いまして…。雛菊はデイジーとも呼ばれる花で、花言葉は「平和」「希望」……だから、私の歌を聴いてくださる方々に平和と希望を与えたいですっ!』
最初は自信がなくて俯いてしまったけど、最後にはちゃんと2人の目を見て笑顔で言い切った
そんな私の言葉を聞いていた天月さんとうらたさんは、ぽかんとした顔をしていた
『あ……えっと、やっぱりへん…ですよね…』
私はそう言って、また俯いてしまった
うら「いいんじゃねぇの?」
あま「うんっ!とっても素敵な名前だと思う!」
うらたさんと天月さんの言葉で、私はぱっと顔を上げた
うら「てか、名前にそんな思いを込めるなんて逆に尊敬するわw」
あま「Aちゃんって、意外とロマンチストなんだね〜?w」
『ちょっ、なんでふたりして笑うんですかー!』
私の言葉を聞いて笑っているふたりに、私はぷくっとほっぺたを膨らませて言った
うら「とまぁ、とりあえず一件落着ということで。よろしくな、雛菊」
あま「あっ!うらたさんだけずるい!よろしくねっ、ひなちゃん!」
うらたさんに続けて、天月さんも慌てて言った
『っ……、はいっ!よろしくお願いします!』
そんなふたりの言葉に私は泣きそうになったが、それを堪えて全力の笑顔をふたりに向けた
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桃菜 -モモナ-(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます!たくさん更新できるように頑張ります!これからもよろしくお願いします!*_ _) (2019年3月10日 23時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2019年2月18日 5時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃菜 | 作成日時:2019年1月20日 22時