１７．．"ビ"は"V"の方の"ビ"(4) ページ17
「あーあ…」
廊下で烏間先生と共にイェラビッチ先生の授業を覗いていたが、案の定生徒達は爆発した。
怒号を上げ、物を投げる生徒達。
烏間先生は頭を抑えたが、すぐに教室に入ってイェラビッチ先生を連れ出した。
私も烏間先生に続くように教室に入り、生徒達をなだめる。
「そこまで。みんな、投げた物は片付けて」
「Aちゃんまでアイツの味方すんのかよ！！」
「違うわよ…味方云々じゃなくて、一旦片付けろって言ってんの」
教卓付近に落ちた文房具やペットボトルを拾い集める。
中には丸められたプリントまで落ちていて、少し腹立たしく思った。
私はイェラビッチ先生を擁護したいとは思わない。決して。
「みんなの気持ちはわからないでもない。…イェラビッチ先生の授業態度については掛け合ってた。ごめんね、でもどうにもできなかった」
物を拾いながらそう話す私の姿は、生徒達にどう見えているのだろうか。
副総長として前に立つ事が多かったから、昔の私じゃきっと想像もつかなかっただろう。
そして、自分が作ったプリントを粗末にされるとこんなにも悲しい気持ちになるのだと。
「物を投げるのは無し、プリントもそう。徹夜したり結構時間掛かってんのよ、コレ。殺先生は秒かもしれないけど、私はそうじゃない」
「ごめん、ついカッとなって…」
「私も昔はそうだった。クソウザいだろうけどダメなもんはダメだし、教師である以上は私もしつこく言うからね。じゃあ切り替えて、今から私が英語を教えます」
殺先生が来る様子も無かったので、私は手を叩いて授業に入った。
英語を教えるのはいつぶりだろうか。
この教科で教壇に立つのは本当に久しぶりだったが、殺先生が居なくなれば全ての教科を私が担う事になる。
だから毎日の勉強は抜かりない…はずだ。
「質問は？」
「はーい。次の小テストの答えは〜？」
「選択問題は1〜5のどれかで筆記はアルファベットです」
質問する時間を何度か与えたが、回答は特に無しかふざけたような質問ばかりだった。
チャイムが鳴る5分前で軽く授業内容の復習をする。
そして最後に課題を与えて終了…までが私の授業の流れだが、今回は英語の担当がどうなるかわからないので無し。
「じゃ、この授業はここまで。もう物投げんなよ〜」
「るっせーな…」
「聞こえてんぞ〜」
続く (更新停止中)
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くゎじゅ(プロフ) - なっつさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます、7月下旬には落ち着きそうなので、長らくお待たせしてしまうことになりますが、それ以降たくさん更新できるように頑張ります。 (2022年4月14日 0時) (
レス) id: 4a978b52b3 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - 続きが見たいです!!( *´꒳`* ) (2022年4月7日 23時) (レス) id: 87cdd260c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年2月12日 19時
