年下彼氏のみちはるくん (ページ7)

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稲葉side

夏のコンサートに向けて、リハ真っ只中のこの頃、
朝から事務所に向かいます。

昨日傘は返していらないと言われたけど、大事な物だったら申し訳ないので、会えたら返すために持ち歩くことにした。

悠仁「稲葉おはよー、てかこの傘なに？女物じゃん！
　もしかして彼女？？稲葉に彼女？？」

借りた傘は、白色で小さい花の柄が１つついており、
さっそく一番だるいやつに見つかってしまった。

稲『悠仁声が大きいよ。彼女じゃない、
　前傘忘れて歩いてたら顔見知りの人が貸してくれたの！
　連絡先知らないから会えたら返そうと思って持ち歩いてるの！』

悠「なーんだ、稲葉つまんな！！」

深田「え？みっちーに彼女？なになに？」

稲『違う！傘顔見知りの人に借りたの！！！』

深「なーんだ違うのか、
　てかみっちーに顔見知りの女の人なんでいたんだ。
　こんなん持ってるのって歳上の人だよね！！」

湧「お前らなに騒いでんだよ。リハはじまるぞー」

湧くんが間に入ってきてくれてなんとか助かったけど、
面倒くさい悠仁と深田に変に捉えられててしまって本当に最悪だ。

######

レッスン後いつも通り悠仁と帰ります。

悠「この傘の人顔見知りって言ってたよね
　歳上のお姉さん？なんかどこで出会ったんだよ笑
　まさか？お前歳上好きか？？」

　
帰りまでも悠仁から傘の件でだる絡みされたので、電車でのことや昨日の雨の日のことも全て話すことにした

悠「すげえ！そんな偶然ある？？運命なんじゃね？？
それか、お前のオタクとか？？笑笑」

稲『いや、僕のことは知らなそうだった
ただの高校生だと思ってるよ』

悠「へー。まぁどこで見られてるのかわかんないから気をつけろよ、また進展あったら教えてー、じゃあな笑笑笑笑」

悠仁にまたいじられそうな話題を提供してしまって悔しい、、。でも今はあの方に傘を返してもう終わりにしようと心に決めた。