年下彼氏のみちはるくん (ページ4)

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最寄り駅に着いて改札を抜けると、
帽子を深くかぶった人が柱に持たれかかって待ってた。

湧「よっ！おかえり」

『ちょっと声出さないでよ。ばれたらどうするの？
　帰りも離れて歩いてね』

湧「大丈夫だよ、なんならカップルみたいに手つないで歩くか？」

といっていつもの笑顔で手を差し伸べてきた
なんだか少し恥ずかしくなって、自然と顔が赤くなる
　

湧「なに、照れてんだよ笑笑帰るぞ」

頭をかきながら彼が歩いていく
後ろから見える耳が少し赤くなっているのが見えた

わたしもその後を追いかけるように足早に帰宅した

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湧「ただいま、腹減った〜」

『今準備するね！座って待ってて』

湧は慣れたようにソファーに座りテレビをつけた
でも飽きたのかキッチンにやってきて、なぜか私をじーっと見つめてくる

『見られたら、料理しにくいんだけど』

湧「ごめん、なんか暇で話したくなった。
　あのさ、夏コンサートするんだけど今年こそはA来てくんね。Aの分はおやじと一緒にチケット取るから」
　

『私はいいよ。

　わたしが入らなければ、ファンの子たちが入れるでしょ
　あと湧パパ、ファンの人にバレてるんでしょ
　前実家帰った時ファンサしたって自慢してたよ

　バレてるパパと若い女が一緒に参加したら
　みんな怪しむし、悲しくなるでしょ
　だからいい！私からしたら湧は幼馴染だからさ』

湧「幼馴染かー、そうだよな、、
　あーアイツ、颯太も会いたがってたよ！」

『颯太くん？あー、昔わくの家によく来てた子か！
　まだおぼえてくれてるの？嬉しい！」

湧「あいつもう俺より10センチも身長高くなってんだよ、
　やばくね？」

『えー、昔から可愛い顔してたから、想像つかないや、
　イケメンになってそうだね！調べてみよっと』

フライパンに火をつける前に、颯太くんを調べようとすると、
いとも簡単に携帯をとられてしまった

湧「まじで腹減ったんだわ、キッチン戻るぞー」

肩を後ろから押されて、キッチンに戻された。