年下彼氏のみちはるくん (ページ2)

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都内の電車の朝は毎日混んでいる
人の熱気とか臭いはいつもは我慢できるんだけど、
今日は二日酔いのせいか我慢ができない

もちろん満員だから座れそうにもないし
次の駅まで少なくとも4分はかかりそう
こんなところで倒れて注目を浴びたくないけどダメだ倒れそう

「大丈夫ですか？ここ座ってください」

目の前の制服を着た高校が声をかけてくれた
私人にバレるくらいフラフラになってたんだ、、

「僕次降りるんで、気にしないでください」

答えられずにいるとまた声をかけてくれた
わたしも次降りるんだけど今は優しい高校生に甘えることにした

満員だからあまり身動きも取れず、目の前に立った高校生の
純粋な眼差しに不覚にもドキッとしてしまった。

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しんどさが少しマシになった頃到着した

『ありがとうございました』

男子高校生にお礼を伝えて立ち上がった瞬間
少しフラットなったが、すぐさま腕を掴んで倒れないようにしてくれた

「すみません、とっさに掴んでしまいました」

助けてくれたのに謝らせてしまった

下車駅が同じなので、一緒に降りて
ホームのベンチに座らせてくれた

「大丈夫ですか？よかったら水飲んでください」

ぐったりしていたら、息を切らした彼がお水を渡してくれた。

こんな二日酔いで潰れているわたしに
お水を走って買ってきてくれたことに涙が出そうになった。

『お水のお金返しますね』

「大丈夫ですよ、これくらい。今はゆっくり休んでください」

『でも、、、、』

「大丈夫ですよ。気にしないでください
もし次会う機会があったらその時に返してください
すみませんが、僕は学校があるので先に失礼します」

『すみません。ありがとうございます
　もう学校始まってる時間ですよね
　付き合わせてしまってすみません』

『全然大丈夫です。では、体調にはお気をつけてください」

お辞儀をして颯爽と走っていった
今の若い子はこんな大人なんだなと感心してしまった