【HQ】常連さん【松川一静】 (ページ26)

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「あ、来た！」

20時15分、いつもの時間

常連さん4人はきちんと来てくれた

「貴大くん、はい、カーディガン。ありがとう」

花巻「おー、わざわざありがとうな！」

貴大くんにカーディガンの入った袋を渡した後、レジへ戻るや否や横で望月さんが驚いた顔をしている

望月「え…！？桜田さん…！？」

「ん？」

望月「ま、松川さんじゃなくて、花巻さんと、そうゆう…！？」

「や、ちがうちがう！！！」

…

望月「そうゆうことだったんですね！」

「そうそう！」

望月「てっきり花巻さんと…って思っちゃいました」

「貴大くんもいい人だけどね…！でも、私はその…一静くんが好き…だし」

ぽろ、と本音を零すと

望月「ふふ、桜田さん、かわいいですね」

そう言って笑う望月さん。

「か、かわいくな、」

及川「お願いしまーす」

私と望月さんの会話の途中に
及川さんがレジに商品を置く

望月「はーい♡」

そそくさと及川さんのレジをする望月さん

松川「Aちゃん、」

それと同時に私は一静くんに呼ばれる

ドキリと跳ねる心臓には少し慣れた
平常心、平常心。

私が深呼吸をしていると、小声で

松川「来週土曜さ、及川の誕生日祝うんだけど
　 Aちゃんも来ない？」

と、言われた。

…誕生日？

「誕生日？徹くん誕生日なの？」

松川「そうそう。」

え、そんな大事なパーティーに、私を！？

祝いたいし行きたいけど、

「ちなみに、メンバーって…？」

やっぱりこれが気になる。

松川「俺と花巻と岩泉と及川、んで、Aちゃん」

あ、常連さんプラス私か～！

…って

「お、女、私1人！？」

松川「他の女の子が及川の誕生日祝ったなんて知れ渡ったらヤバいからね」

「私は大丈夫なの？」

松川「他校だし、もし何かあっても従兄弟とか言えば何とかなるべ。まあ、Aちゃんが良ければだけど」

「私は、是非参加したい！！」

松川「ありがと、じゃあまたLINEする」

「うん！」

会話が一区切りついた後、一静くんは「あ」と
何か思いついたような表情で声を零す

私が「何？」と聞くと、彼は笑って

松川「及川の従兄弟、じゃなくて、

俺のカノジョって定にする？」

と、言った。