【HQ】常連さん【松川一静】 (ページ18)

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望月「桜田さん、それ、脈アリですよ」

「そ、そうかな！？」

望月「普通なんとも思ってない女の子のバイト先に
　来て送ってくなんてしないですって！」

私たちはいつも通りバイトに来ていた。

そして、昨日のことを望月さんに話すと、
望月さんは「ついに…！」と興奮している。

そうだよね。やっぱりそうだよね。
好きかどうかは置いといて、
私に興味を持ってくれていることは確かだよね！？

あ～顔熱い、と私がパタパタと手で仰いでいると

店長「桜田、望月。」

店長が深刻そうな顔で私達の名前を呼ぶ。

「どうしたんですか？」

店長「今ニュースで、桜田の家の方向の道に
　不審者がでたってニュースやってたんだけど」

「ふ、不審者…！？」

店長「望月はいつも車の迎えで帰ってるもんな？」

望月「はい、」

店長「桜田は歩きだったな…」

「はい…」

店長「俺が送ってやれたらいいんだけど、
　この後夜勤だから店空けられないんだよな…」

店長「親とか迎えに来れたりしないか？」

「聞いてみます！」

そんなやりとりをしていると
自動ドアの開く音が聞こえて
私達は一旦レジへと戻る。

「いらっしゃ、「Aちゃん」

「い、一静くん！」

20時15分

あ、もうこんな時間か…！

花巻「ども～、」

及川「やっほ～！」

岩泉「こんばんは」

3人も私達に挨拶をしてくれた。

嬉しさで顔がにやける。今日も会えちゃった。
そんな事を考えていると、
隣で望月さんが「あ！」と声を上げる。

そして、私に
「松川さんに送ってもらったらいいじゃないですか」
と、小声で耳打ちする

「へ、」

望月「これは…捉え方によってはチャンスですよ」

「でも、一静くんだって不審者相手じゃ危ないし…」

望月「でも、あんな身長高くて大人っぽい人を
　襲うとは思えないですよ…」

「…ま、まあ確かに…」

望月「レジ来た時、言ってみましょうよ！
　私も桜田さん心配ですし。」

「望月さん～～」

チラ、と一静くんの方を見ると
一瞬、目が合う

ドキ、と心臓が鳴る

送って…くれるかな…