【HQ】仲良くなりたいです【北信介】

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考えることをやめてもマズイ状況には変わりない。




「ほ、ほら。早く部活行かな信介くんに怒られんで」


侑「部活まだ少し早いですもん」


「クソッこうゆう時に…っ」




私の元に駆け寄る双子。
いやいやいや、あかんて。
他の子もそうやけど一番は…




さとみ「どうゆうこと」



怖い顔をしてそう口パクする、
さとみちゃんの殺気がハンパない




冷や汗が垂れる

【あ、死んだ】という状況は、こうゆう事を言うのか







治「…岡田さん、どないしたんですか。顔色えらい悪いですけど…」


「こんな状況、顔色悪なるわ」




ここまでくると、わざとやってるんとちゃうか？と疑いたくなるレベルやな。

せやけど、そろそろほんまにこの状況を打破せねば。








モブ女子「ちょっと。岡田さん、岡田さんって北くんのファンやと思っとったけど…もしかして宮くんのファンやったん？」
　




「え」





冷たい視線と言葉が、私に降り注ぐ






モブ女子２「北くんファンやって私らに思わせて、抜け駆けしよったんやな。タチ悪いわ」


「あの」


モブ女子３「道理で新崎さん(さとみちゃんの名字)と居ったわけや。2人、グルやったんやろ」




そんな、さとみちゃんは関係な、



さとみ「そんなん、知らんし…」





視線の先に居るさとみちゃんが口零す





治「…何やこれ、修羅場？」

「あんたらせいでな…(小声)」

侑「え…ほんまですか…！？」






さとみ「ほんまは、笑っとったんやろ」


「え？」


さとみ「私が、治くんと話してみたいとか、憧れや言うとったの、笑っとったんやろ」




嫌な予感がした。



「さ、さとみちゃ、」


さとみ「自分はええよな！治くんとも侑くんとも仲良ぉして！！」




ボロボロとその大きな瞳から涙が零れ落ちる




侑「ちょちょちょ、泣かんといてや、」


さとみ「ずっと、騙されてたんや…」


治「いや、岡田さんは北さんのファンやで」


さとみ「肩、待たんでや…虚しくなるわ」







「さとみちゃん、ほんまにちゃうねんて…」







モブ女子「せやけど、ファンにしては距離近かったよな」

モブ女子２「やっぱり、北くんとは普通の友達で、宮くんが本命やったんや」

さとみ「…」




あかん、何言うても怪しくなる。

どないしたらええんや。
もう、誰も信じてくれな…








モブ女子「新崎さんも騙されてたんやな、かわいそ」









『誰が可哀想なん？』

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