3 ページ3
.
アラン送るから部室前で待っとって!
Aそなたは紳士か…?
部室前。薄暗い空の下アランを待つ。
「あたしは彼女か」と心の中でツッコミを入れるが
アランなりの気遣いなんやろうな、と心が温まる。
アランと私は奇跡的に3年間クラスが被った仲であり
何だかんだ付き合いの長い友人だ。
ツッコミもピカイチやし、面倒見が良くてクラスでも人気者の彼と仲良しなのはちょっとした自慢である。
『…出待ち？』
「ぅわっ！？」
そんなことを考えていると、目の前に人が立っていた。
びっくりして思わず声を上げてしまったが、私に声をかけたのはあの双子くんの片割れだった。…えっと。
…どっちやったっけ…
『出待ちなんか聞いとるんやけど』
冷たい言葉を吐きながら整った顔がこちらに近づく。
怒っているのか知らんが身長180センチは超えてるであろう男にメンチ切られる理由が私には分からなかった。
「…誰の出待ちやねん？」
『え？』
「え？」
ｶﾞﾁｬ
尾白「おーA。すまんな遅くなったわ」
「お、やっと来た」
ちょうどいいタイミングでアランが出てきて私に声をかけた。
片割れくんはそれをポカンと口を開けて見ている
そしてわなわなと私を指差して
『アランくんの彼女やったんか…！？』
と言った。
「せやで。全くもう」
尾白「何サラッと嘘ついてんねん」
ぽす、と軽く頭を叩かれる。
アランが片割れくんに説明すると、彼は全力で私に謝ってきた。
あんな感じでメンチ切ってきたのも私が自分らのファンやと勘違いし、バレー部とファンの間で結ばれた【出待ち禁止】という約束を破ったと思ったからだと言う。
「ところで…みやー…」
侑「侑です！」
「あ、侑くんな。」
尾白「気付かんで喋っとったんかい」
侑くんは意外と礼儀正しい子のようだ。
もっと【生意気後輩】的なものを想像していたのだがこれはこれで萌える。生意気後輩バージョンも萌えるけど(妄想中)
尾白「変なこと考えとるやろ」
「なぜわかった」
尾白「Aの考えとる事は大体顔に書いてあるからな。…っと、信介ー、はよいくでー」
「せやったら私が今侑くんで妄想してた事も
侑「え？」
お見通しなんやな…。……って、え？今なんて言うた？」
北「忘れ物確認しとったら遅なったわ。すまん」
ドアから出てきた天使。
え、信介くんも一緒に帰るん？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピ(プロフ) - ｷｭﾝｷｭﾝてよりｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝして心臓破裂しそう (2020年11月9日 5時) (
レス) id: 200e605a50 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます！！(*´∀`) (2020年8月28日 10時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - めっちゃおもしろいです！終始笑い転げてました。そして、アラン君ナイスツッコミ！主人公ちゃんとは、話が合いそうです！北さんと宮兄弟大好きです！ (2020年8月22日 18時) (レス) id: f35e7e76f4 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ゆり。さん» ありがとうございます！！ぶっ飛んだ夢主書くの好きで…！(≧∀≦)これからも宜しくお願いします！ (2020年8月15日 16時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - かきくさん» 続編出てますので読んでください(*´∀｀*)！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年8月15日 16時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：な | 作成日時：2020年7月2日 22時
