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「おはようさん」







透明感。


私を横切ったその人の印象はまさにそれだった。







尾白「おー、信介。おはよーさん」






一瞬、声をかけられたかと思い焦ったが
それは私にではなく、隣にいたクラスメートの尾白アランに向けられたものだった。


遠ざかって行くのを確認して「友達?」と彼に問うと、頷いた後「部活一緒やねん」と言った。




「えらい透明感のある子やな〜羨ましいわ」

尾白「ほんま。憧れるわ〜」

「何言うてるん。肌黒ないとアランちゃうやろ」

尾白「お前は俺をどこで判断しとんねん」



アランの的確なツッコミに「ごめんごめん」と笑うと

「せやけど、俺が肌白いの想像したらちょっとキモイな」と彼も笑いながら教室へ入る。


クラスメートの挨拶が飛び交う中、私もその空間へ足を踏み入れた。









_









サラリとなびく薄い色素の髪と
顔は童顔なのにどこか大人びてる雰囲気


今日初めて目にした彼を何度も頭の中でリピートさせる。



純粋に興味が湧いた。





「なぁアラン。その信介くん、やっけ?何組なん?」


尾白「え、信介?」



急にどないしたんや。と驚く彼に
ええからええからと言うと



尾白「7組やけど…?」

「へぇ〜」

尾白「なんや惚れたんか?」

「あ、下心は全くないで。ただ近くで信介くん鑑賞したいだけ」

尾白「あいつは観賞用魚かなんかか」




綺麗なものは眺めていたい
でもそれだけじゃ収まりきらないのも確かで。



「まぁあわよくば仲良ぉしたいなと。」

尾白「さてはそっちが本音やな」




私達はもう高校三年生。卒業まで半年を切っている

その残り少ない高校生活を充実させる為に
今しかできない事をしたい。


そう私が言うと、アランは「せやったら」と腕を組みながら呟いた


尾白「今日部活見に来るか?」

「え?部活?」

尾白「せや」

「そんなん1人で行ったら浮くやろ…」

尾白「ははっ、浮かん浮かん」



あぁほら、後輩に双子居るんは知ってるやろ?と彼は言う。

知ってるも何もあんなイケメン双子、知らない人の方が少ないだろう。



「知っとるけど…それがどないしたん?」

尾白「あいつらのファンがよぉ見に来とんねん。それに紛れて見ればええんちゃう?」

「…なるほど!」



頭ええなぁアラン!と彼の背中を叩くと
おまっ、力加減くらいせぇ…!と怒られた。

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(プロフ) - キュンキュンてよりギュンギュンして心臓破裂しそう (2020年11月9日 5時) (レス) id: 200e605a50 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!!(*´∀`) (2020年8月28日 10時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - めっちゃおもしろいです!終始笑い転げてました。そして、アラン君ナイスツッコミ!主人公ちゃんとは、話が合いそうです!北さんと宮兄弟大好きです! (2020年8月22日 18時) (レス) id: f35e7e76f4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆり。さん» ありがとうございます!!ぶっ飛んだ夢主書くの好きで…!(≧∀≦)これからも宜しくお願いします! (2020年8月15日 16時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かきくさん» 続編出てますので読んでください(*´∀`*)!これからも応援よろしくお願いします! (2020年8月15日 16時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年7月2日 22時

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