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『好きやねん…去年から、ずっと』







校舎裏。
人気のないその場所は告白に最適の場所だった。

暑いというのが取り柄であり特徴であるこの季節に
じっとしていろと言われる事程しんどいものはない。



何が言いたいかというと、私は誰かの告白現場に居合わせてしまっているのだ。





授業中しか付かないクーラーは人をダメにする。

昼休みは地獄だ。
でも唯一涼しい場所がある。それがここ、校舎裏。

涼みに来た私達は完全に油断していた。ここが告白スポットだと言うことをすっかり忘れていたのだ。
しかし、例の男女が来たのは友達が丁度トイレに行ってくるといなくなった瞬間だった。

私はツイていない。そもそも宮侑と仲良くなったことで私の運は既に使い果たされたのだと思う。




Aそのまま教室戻ってて。告白現場に居合わせてる。


そう友達にLINEを入れ、私は2人が去るのを待っていた。





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「(まだかな…)」



とは言っても、誰が誰に告白しているのかは気になる。人間だもの。


そろりと倉庫の陰から顔を覗かせようとすると、私の肩に何かが触れる。


「ひっ!?」

治「わっ!!シーーーッ!!」


グイッ、とそのまま後ろに引きずられ物陰に身を潜める。私を驚かせたのは治くんだった。


「何すんのさ!(小声)」

治「Aちゃんこそ何してんねん(小声)」

「や、これはかくかくしかじかで」


説明を手短に済ませ、私がまた覗こうとすると彼の手によって止められる。


治「ええか、Aちゃん。告白いうんはそない簡単な事ちゃうで。そう覗くもんやない」

「う、ごめん」


治くんの正論に思わず引き下がる。
まあ確かにそうだ。告白はそう誰もができるものじゃない。

よく双子大乱闘で昼飯を賭けられている片割れとは思えない意見に、少し感心していると「わ、あの子俺と同じクラスの子や」という声が聞こえる。ん?



「いや見とるんかい!!!!!(もちろん小声)」



先程私を正論で論破した人ですよね??と尋ねると関西人たるもの前フリはお約束やで。と笑う彼。

なるほど、これがお笑いか。と謎に納得させられてしまった。


覗く治くんの背中からチラリと顔を覗かせると相手はなんとも可愛らしい華奢な女の子。名前はわからん。

そして相手の男…ん?あれ?あの後ろ姿…








「侑じゃん」

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おしゃけ - 神ですか?最高です!腹筋バッキバキです! (2020年8月23日 16時) (レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
- 桜蛇食堂のパスワードを教えて下さい! (2020年6月15日 19時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うにさん» ありがとうございます!!楽しんでもらえて嬉しいです!(´∀`*) (2020年6月13日 14時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - ストーリーはもちろん、会話のノリが面白すぎて大好きです( ^∀^)更新楽しみにしてます〜! (2020年6月13日 14時) (レス) id: ce4cd01202 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あゆさん» 嬉しいです!笑 私も書いててあそこ好きでした!笑 (2020年6月12日 9時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月5日 9時

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