35 侑視点 ページ35
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モブ「侑くん、どのキーホルダーがええと思う？」
「ん〜、このイルカのがええんちゃうか？」
あいつが休日にどっか行こう言うてくるから楽しそうやしOKしたのに、こうゆうことかい！！
まぁサムも誘われとる時点で怪しいなとは思うだけど！！！
そんな心の声も儚く、俺はこの女子と1時間デートしなければいけなくなったのだ。
サムともう1人、Aと角名も別々に行動している。
一通り見終わって、今はグッズコーナーでキーホルダーを見ている所。
貼り付けた笑顔で適当な事を言う俺の本音をこの子は知らない。
「(今頃角名とA、何してんねやろ)」
モブ「私会計してくるわ！」
「おん」
彼女の長いプリーツスカートが揺れる
それを少し眺めてから、またキーホルダー売り場に目をやると、クマノミのキーホルダーが視界に入った。
「…さっき角名に言うとったやつや」
特にこれが好きとかじゃなくて、''小さくてかわいい'' という意味合いでAは言ったんだろうけど、なんとなくそれにしか見えなくなってきた。
「これあげたら喜ぶやろか」
あいつが「うわ！侑わかってんじゃん！！好き」と言う姿が安易に想像できて少しおかしくなった。
キーホルダーを手に取りレジでお金を払うと、先ほど買い物を済ませた彼女が俺に駆け寄る
モブ「侑くんも何か買うたん？…クマノミ？」
「いとこがニモ好きやねん」
モブ「へー！そうなんや！ニモかわええもんなぁ」
さらりと嘘をついて乗り切る。
集合時間10分前になったのでそろそろ戻ろうかと言うと彼女は俺の腕を引いた
モブ「あの、ちょっとええかな…？」
「ん？」
モブ「あたし、侑くんのこと好きやねん…。無理やと思うけど、気持ち伝えたかってん」
無理やりではなく ''気持ちを伝えたかった'' と言う所に悪い子では無いんやなと感じる。
「ありがとう。…気持ちだけ受け取っとくわ」
モブ「うん、今日は楽しかった！ありがとなぁ」
今日もな、夢乃さんに無理矢理頼んでん。
ちゃんとお礼せなあかんなぁと呟く彼女。
それに対して「せやなぁ」と俺も言う。
そんな会話をしていると、遠くの方にサムともう1人の女の子が見えた。
モブ「あー、あかんかったか」
「そうみたいやな」
泣いている女の子。
サムは頭を掻きながら困った表情を浮かべている。
少し経ってから合理しようか、と俺達はそっと2人を見守っていた。
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おしゃけ - 神ですか？最高です！腹筋バッキバキです！ (2020年8月23日 16時) (
レス) id: 926e830632 (このIDを非表示/違反報告)
い - 桜蛇食堂のパスワードを教えて下さい！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - うにさん» ありがとうございます！！楽しんでもらえて嬉しいです！(´∀｀*) (2020年6月13日 14時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
うに(プロフ) - ストーリーはもちろん、会話のノリが面白すぎて大好きです( ＾∀＾)更新楽しみにしてます〜！ (2020年6月13日 14時) (レス) id: ce4cd01202 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - あゆさん» 嬉しいです！笑 私も書いててあそこ好きでした！笑 (2020年6月12日 9時) (レス) id: c52cbf5314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な | 作成日時：2020年6月5日 9時
