【宮侑】幼馴染みに恋をしたい【宮治】

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「気になってたんやけど、桃瀬さんって宮くんのなんなん。彼女なん？」


キッ、とあたしを睨みつけるのは他のクラスの女子

ツムちゃうけどかわいい顔が台無しやで。



「ただの幼馴染みや」

女子「幼馴染み言う口実で彼女になろうとしとるやろ自分！」



ギクッ



「…そんなんちゃうわ！」

女子「今の間なんやねん！白状しや！」



うぐ、


コイツめんどいな…。







放課後、誰もいない廊下

何故こんな事になっているのかと言うと
今日の朝の出来事を見られてしまっていたのだ。

あたしの痛恨のミス。最近気緩んでたかもしれん。

さて、終わった事はどんなに悔やんでも元にはもどらんからとりあえず今はここから抜け出す事だけをかんがえよう。


「何やねん。あんた、どっちが好きなん」

女子「は？今そんな話「どっちや」

女子「…治くんや」


「あたし侑派やねん。治は眼中ないで」

女子「ほ、ほんまか！？」

「ほんまほんまー」

女子「ま、まぁそれならええねんけどな」

「あたしのは好きとちゃうけどな。どっちかって言うたらの話やで」

女子「わかってるわ、」

「ええ機会に教えたるわ。治はな、優しくて料理うまい奴が好きやで。がんばりや」

女子「な、なんかごめんな、ありがとう」




パタパタと走り去っていく彼女。

はぁ、なんとか切り抜けられたな。







「なーにが治は眼中ないや」

「うわ、」



治「ご苦労さんやな」

「あんたのお陰でな、」



急に背後から声をかけられたと思ったら正体はサム。

今日は背後を取られる事が多いな



「なんでここにおんねん」

治「部活の提出物、教室に忘れてな」

「聞いとったんなら助けてくれてもええやん」

治「どんな返しするんか気になってな。そりゃあっちが手とか出してきよったら助けようとは思ってたで」

「どうだか」



鞄を背負い直し、「帰るわ、」と言うとサムは「おー、気ぃつけてな」と返す。

くるりと向きを変えて階段へ向かおうとすると
「今日20時な」と言う声が後ろから聞こえた




「わ、わかった！」

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