【宮侑】幼馴染みに恋をしたい【宮治】

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「そーいやサムは好きな人と今どんな感じなん」

治「ブーーーーーッ！！！！」

「きたな」


ゲホゲホ咳をしながら「急にそないな事聞くな！」と叫ぶ治。


「ええやん、これから練習するんやし」


今日は治day。あたしの練習が終わり、次はサムの番というところで質問してみたが物凄く動揺しとるな。




治「…あー…まあ。ボチボチ」

「どんな子なん？ほんま気になるわ〜」


言っちゃえよ☆ホラホラ☆と誘惑するも
言わんわ！の一点張り。くそ、手強いな




治「Aは、北さんとどーなん」

「え''っ！？」



あかん完全に忘れてた
北さん好き設定はまだまだ健在やったわ



「え、ええよなぁ北さん！この間も優しくバレーのルール教えてくれたしな！」

治「良い感じやったな」

「そ、そうかな！？」



サムにはどんな感じで見えてたのかは知らんけど
まあ怪しまれてないならよかった



治「俺はええ感じにすらなれんからなあ」

「え、かわいそ。誰やサムの好きな人！こんな良物件なかなかおらんぞ！」

治「ほんまにな、おらんで」









治「なぁ？A」









サムの両手があたしの頬をぎゅう、と挟む

目が合うとサムはニッコリと笑った







え、何




あたしに言ってんの









「さ、む？」






突然の事に理解が追いつかない。どーゆーことや





もしかして、もしかしなくとも、サムの好きな人って









治「だから協力してな、A」





そう言ってサムは私の頬から手を離す





び、





「ビッッックリしたあーーー…！！」

治「何驚いてんねん」

「いや！紛らわしい言い方すんなや！あんたがあたしの事好きなんとちゃうかなって勘違いしたやろ！」

治「自惚れんのも大概にし」

「や、喧しいわ…！あーーー心臓に悪い」





危ない危ない。めっちゃドキドキしてもうたわ

サムには好きな人おんねん、サムはあかん。

まだあたしの中の乙葉説は消えてへんからな







治「普段もそうしとったらいいのに」

「何がや」

治「可愛い顔しとったで」

「なっ、」






コイツ…！！！楽しんでやがる！！








「幼馴染みを口説くな！！！！」

治「いや口説いてへんし」

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