【宮侑】幼馴染みに恋をしたい【宮治】

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侑「お前、この漫画俺の部屋に忘れてったやろ」



ツムの手に持つそれはあたしの好きな漫画の最終巻



「あ、」

侑「そんなシュミ悪い漫画忘れてくなや。なんや幼馴染みに恋って」

「別にええやろ！！」



コイツ、ほんとデリカシー無し男やな！！！



パッ、とツムの手から漫画を奪い「今日はありがとうございました！アホ！」と言ってツムの部屋を出た

ドアの向こうで「アホはいらんやろブス！」と言う声が聞こえたけど無視無視。






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「はぁ…」



'' そんなシュミ悪い漫画忘れてくなや。なんや幼馴染みに恋って ''



なんやねん。シュミ悪くて悪かったな。



ゴロン、とベッドへ横たわり漫画の表紙を見つめる

【幼馴染みに恋をする】その漫画のヒロインの好きな男の子はどことなくツムに似ている。

すぐブスって言うしムカつくけど、アイツと居ると楽しいしずっと笑っていられた



「くそ…ユキくんに言われたみたいでグサっとくる…」(※ユキくんとは漫画のヒロインの好きな男の子の名前です)




うつ伏せになりながら悶えているとスマホの振動を感じる

見るとサムからLINEが来ていた





治何で急に帰るん




あたしは単純なのでイケメンの幼馴染みからこんなかわいいLINEが来たもんなら、すぐに機嫌が治るもので。



Aなんや寂しいんか?サムは優しいなあ




サムええ奴やん。もうサムにしよ。なんて考えるのである




治いや、明日は明太子がええなと思って




そしていつも「やっぱり無いな」と思うのはもはやお約束である。

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