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ある日、好きな子に帰りに電車で会った。彼女は周りの友達が騒いでいるのを一歩引いて羨ましそうに見ていた。また、小学校の時と同じ寂しそうな目だった。
その日は幸い、蒼衣がいなかったから、最寄り駅で彼女に声をかけた。
「瀬奈さん？だよね」
彼女は少しビクッと肩を跳ね上がらせ振り向いた。
はじめは驚いた様子を見せていたが、俺が話し始めると俺の目を見つめながら、やっぱりどこか寂しそうに話を聞いていた。
時折、怯えた表情で握っている携帯を見ているのが気になったから、彼女をいじめていた、派閥のリーダーとの関係を聞いてみた。
だけど、彼女はあのときと同じように
「大丈夫、何もないよ」
と大きな目をさらに見開き、少し震えながら答えた。
彼女はまた一人で抱え込んでいるのか。
俺はまたこの子を守れないのかと自分の無力さを憎んだ。
「私、ここだから」
そう告げて、彼女は止まっていた車に乗り込んで言った。
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mk(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます。フラグを外すのを忘れていて不快な思いをさせていたようで申し訳ございません。ご指摘ありがとうございました。 (2020年11月2日 9時) (
レス) id: 0dc3334619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mk | 作成日時：2020年11月1日 23時
