やめてやる.6 ページ7
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ナムジュン side
「あれ？俺なんでこんなところに、」
あの一件から約二週間ほど経ったある日。
俺は気付いたらあの時のカフェに足を運んでいた。
やばいマジで無意識だ…
正直、もうあの子の顔もはっきりとは覚えていない。
なのに、もう一度だけでいいから会いたいと思っている自分がいる。
ここに来れば会えるかも。
そう、心のどこかで思っていたのもまあ事実。
…さすがにキモいかな。
諦めて元来た道を帰ろうと振り返った。
その瞬間、
隣を横切る一人の女性。
間違いない。間違えるはずがない。
あの時の子だ。
俺は考えるよりも先に体が動いていた。
気付けばその子の肩に手を伸ばしていた。
「あの！」
『は、はい？』
「えっと…」
その子は俺に気付いておらず、首をこてんと横に傾ける。
な、何か俺だと証明出来るものは無いか…
IQ148の俺、数秒で頭をフル回転させた後、
俺は彼女にこう言った。
「また、ナムジュナへの愛を語ってくれません？」
彼女は俺の言葉に少し固まったあとで、顔をみるみる真っ赤にさせる。
『き、キムナムジュン…っ、！！』
彼女は人目を気にして、小さくそう呟いた。
「良かった、覚えていてくれたみたいで」
『お、覚えとくも何もないですよ！！まさか、私は本人に愛をあんなにも語ってしまっていたなんて…人生一の失態…っ、』
「まあまあ、またあのカフェに寄ってお話でもしません？」
『あ、貴方に言われなくたって寄るつもりでした！！』
あれ、少し怒ってる？なんて思いながらも、
俺は彼女と中へ入り、注文を済ませて、
人気の少ない場所へ座った。
「なんか、意外でした。自分で言うのもあれだけど、俺がキムナムジュン本人だって知って、もう少し取り乱すかなって思ってたのに」
『い、家で十分に暴れたのでね！！』
「怒ってる？」
『怒ってます！どうして本人だってすぐ言ってくれなかったんですか！』
「まあ、色々あるんですよ」
『絶対適当言いやがってますねこんちくしょう…』
彼女は頬を少しだけ膨らませて、俺を軽く睨む。
そんな顔が可愛らしくて、
思わずふふっと笑みがこぼれた。
「あ、お名前、伺ってもいいですか？」
『…悪用しませんか？』
「しません！」
『私は橘Aです』
「Aさん、ですね」
彼女によく似合う、綺麗な名前だ。
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なの花(プロフ) - ゆっぺさん» 嬉しいお言葉有難う御座います(;;)リアルの方が忙しく中々更新出来ずすみません…気長に待っていただけると嬉しいです！ (2021年7月22日 10時) (
レス) id: 2f2d748347 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぺ - 続きめっちゃ気になります！！更新頑張ってください！！ (2021年7月18日 21時) (レス) id: ae79b7a2e8 (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - ユンジさん» 有難う御座います(;;)大量更新出来たらなと思っておりますので、是非楽しみに待って頂けると幸いです。 (2021年7月15日 23時) (レス) id: 2f2d748347 (このIDを非表示/違反報告)
ユンジ(プロフ) - 無理せず頑張ってください (2021年7月13日 20時) (レス) id: 92f624d404 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの花 | 作成日時：2021年7月11日 12時
