好き.9 ページ10
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オンニ side
「でさー、Aヌナがすっごく可愛くて、もう死ぬかと思ったのねー」
「はぁ、」
また始まった。
本番前に聞かされるAの話。
それこの前も聞いたんだけど、
何回同じ話する気なのかしらこの子。
「ねぇ、ヌナ聞いてる？」
「あのねぇ、そんなに好きならさっさと告白しちゃえばいいでしょう？」
「もー分かってないねぇ、ヌナは」
「うん。分からん」
以前聞いたら、好きな子って意地悪しちゃうじゃん？なんて言われた。
「何が楽しくて意地悪してるの？」
「んー、だってすぐすぐ付き合っても楽しくないでしょ？」
「え、なんで付き合う前提なの」
「もしかしてヌナ知らなかった？Aヌナって、僕の事好きなんだよ」
…………はぁぁ！！！！？
し、知らなかった…
全然知らなかった本当に知らなかった。
「勘違いじゃなくて…？」
「ほんとだってば、聞いてみれば？」
「いや聞けないわよ…」
本当に何も知らなかったから、Aの前でジョングガの頭撫でたり、特別笑顔を向けたりしてきた。
全部この野郎に頼まれた事で、私の意思じゃなかったんだけど。
知ってればこんな事しなかったのに…
私、知らない所でAの事傷つけてたなんて…
「ヌナと話してる時、Aヌナ悲しそうな顔するんだけど、それが堪らなく可愛くて。もうちょっと可愛いヌナが見たいからまだ告白はしないんだ」
「そ、そう…」
ジョングガ…私は呆れたわ。
「あのさ、それ。Aの事傷付けてるってわかってる？」
「分かった上でわざとやってるんだよ」
「性格わっる…」
「うるさーい」
「言っとくけど、私貴方の恋は応援してないから」
そうキッパリ言えば、眉を顰めるジョングガ。
「なんでよ。僕こんなにヌナに色々話してるのにぃ、」
「そんな恋愛の仕方してたら、痛い目見るわよ」
「例えば？」
「例えば…Aを誰かに取られるとか」
思い付きでそう言えば、思い当たる人物が居るのか、険しい表情になる。
確実にAはジョングガに嫌われてると思ってる。
もし、Aの心に寄り添い、癒してくれる人物が現れたとしたら…
彼はどうするつもりなのかしら。
「ほら、始まるよ。いってらっしゃい」
「はーい」
ジョングガ…貴方はもっと、大人にならなきゃ。
私は幼さが微かに残る彼の背中を見送った。
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sweareternallov(プロフ) - とても素敵なお話でした(*^^*)続きを読みたいです(*^-^*) (2021年7月29日 7時) (
レス) id: 77be6195dc (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - こちらこそ素敵な物語ありがとうございました！ (2021年7月11日 18時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - yu9mi1ri3さん» コメント遅くなりすみません。無事完結致しました！こちらこそ読んで頂き有難うございました◎* (2021年7月11日 18時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 読んでいて凄くあー次どうなるんだろう！ってワクワクしてました♪読んでいてとても楽しかったです！素敵な物語ありがとうございました！ (2021年6月20日 20時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - masiroさん» いえいえ！逆に感謝でいっぱいです！成程…とてもとても分かりやすいです(；＿；)丁寧に説明までして下さって本当に有難う御座います！これらに気を付けて訂正、更新させて頂きますね(*ﾟvﾟ*) (2021年6月20日 8時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの花 | 作成日時：2021年6月12日 20時
