好き.8 ページ9
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「Aー！この前のトレンド入り凄かったじゃない！」
とある歌番組の収録の日。
オンニは私を見つけるなり嬉しそうにそう言った。
『いやぁ、あれはオンニのお陰ですよ！！』
「なーに言ってんの！元の素材が良いからに決まってるでしょ！ね！ユンギヤ！」
「俺に振るな」
「影でベタ褒めしてたもんね。Aまじ可愛い可愛いさいこーって」
『え、』
「何ドン引きしてんだ。喜ぶとこだろそこは」
「否定しないんだ」
「ヌナ〜」
「ん、なぁに？ジョングガ」
「そっちばっかじゃなくて僕にも構って」
「もう、幾つなのよ貴方は」
そう言いながらも輪から離れ、グクの元へ向かうオンニ。
…あの日、あの頭を撫でてくれた日、
凄く嬉しかった。けど、
今思えば、あれは夢だったのかな。
グクは起きたばっかで寝ぼけてたからあんな事したのかな。
笑い合う二人を見て、心が痛む。
そして、ホソギオッパがとどめの一言。
「あの二人、お似合いだよね」
「ARMYもあの二人なら許すって言ってる子多かったなぁ」
「ファンに認知される専属メイクなんかアイツくらいだな」
「ARMYにも人気なんだよね実は」
「そうなの？知らなかった」
わ、私も知らなかった…
ARMYに認知され、更にはグクとの仲を認められているなんて…
ショックなんてもんじゃない。
痛む心は暗い暗いドン底に、突き落とされたような感じがした。
「A」
『あ、ナムジュニオッパ…』
「準備終わった？」
『うん、終わったよ』
「今日も可愛い」
オッパは私の心を見透かした様に、頭を撫でた。
バレてるかな。
ナムジュニオッパは察しがいいからなぁ。
『ねぇ、ナムジュニオッパ』
「ん？」
『いつも有難う。オッパの可愛いって言葉、すっごく嬉しい。お世辞でも嬉しい』
「お世辞じゃないよ。本当に、一番可愛いと思うから、言うんだよ」
『えへへ』
ねぇ、オッパ…
オッパの可愛いは本当に嬉しい。
でも、
この前、好きな人から可愛いって言われる嬉しさを知ってしまったから。
以前のように、素直に嬉しいって思えない。
『好き』
「ふふ、俺も好きだよ。さ、ARMYが待ってる。行こう」
ナムジュニオッパは私の手を握り、その手を引いた。
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sweareternallov(プロフ) - とても素敵なお話でした(*^^*)続きを読みたいです(*^-^*) (2021年7月29日 7時) (
レス) id: 77be6195dc (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - こちらこそ素敵な物語ありがとうございました！ (2021年7月11日 18時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - yu9mi1ri3さん» コメント遅くなりすみません。無事完結致しました！こちらこそ読んで頂き有難うございました◎* (2021年7月11日 18時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 読んでいて凄くあー次どうなるんだろう！ってワクワクしてました♪読んでいてとても楽しかったです！素敵な物語ありがとうございました！ (2021年6月20日 20時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - masiroさん» いえいえ！逆に感謝でいっぱいです！成程…とてもとても分かりやすいです(；＿；)丁寧に説明までして下さって本当に有難う御座います！これらに気を付けて訂正、更新させて頂きますね(*ﾟvﾟ*) (2021年6月20日 8時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの花 | 作成日時：2021年6月12日 20時
