好き.24 ページ25
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ナムジュン side
《私が好きなのはずっとジョングガなのに…っ》
Aのその言葉に心が痛くなった。
わかってた。分かっていたけど、
いざ直接言われると結構傷付くんだな…
そう思っていた矢先、
Aは綺麗な瞳から大粒の涙を流していた。
自分の気持ちなんかよりも、Aの涙を流す姿を見る方が余っ程心が痛くなって。
気付いたら、ブランコを下り、俺はAの頭を撫でていた。
本当は抱き締めてやりたいけど、
公共の場で流石にね…
誰が見ているか分からない。
だからその分めいいっぱい頭を撫で回す。
「A、ジョングガは君の事を嫌ったりなんてしてないよ」
『え、でも…っ』
「だって本人が言ってたんだよ。大事なヌナだって。君が倒れた時、一番焦ってたのはジョングガだったんだから」
そう伝えてやれば、信じられないと言った表情で俺を見つめるA。
本当は俺が目が覚めるまで傍にいたかった。
けど、ジョングガがずっとAに付きっきりで、
気付いたら傍に居たのはあいつだった。
「ジョングガの好きが、君と同じなのか、メンバーとしてなのか。それは俺には分からないし、勝手な事を俺の口からは言えない。けど、嫌われていないのは事実だよ。だから、そんなに泣かないで。」
…これくらいなら、いいよな。
嘘は言ってない。ジョングガの気持ちを勝手に代弁して伝えた訳でも無い。
ただ、嫌われてないよってことだけを伝えた。
『睨まれたり、口調厳しかったり、オンニ取られたりしたけど、それでも私の事好きかな、？』
「ジョングガは素直に気持ちを表現出来ない男だ。何故ならマンネだからな。まだまだ幼いんだよ。それがあいつなりの愛情表現だと思えばいい」
そう言ってあげれば、
Aは少しだけ表情が明るくなった。
俺は微かに残る涙をそっと拭ってやる。
『オッパ、やっぱり貴方を頼ってよかった…ありがとう』
「いえいえ。Aは笑ってる方が可愛いし綺麗だよ。涙流す姿も綺麗だったけど」
『うっ…ナムオッパすぐ褒めるから恥ずかしくなる…っ！』
「はは。嘘じゃないからな」
帰ろうか。
俺が手を差し出せば、
俺より一際小さな手が俺の手を掴んだ。
『またお出かけしようね』
「勿論」
……二人で出かけることが出来るのは、
あと何回くらいなんだろうな。
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sweareternallov(プロフ) - とても素敵なお話でした(*^^*)続きを読みたいです(*^-^*) (2021年7月29日 7時) (
レス) id: 77be6195dc (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - こちらこそ素敵な物語ありがとうございました！ (2021年7月11日 18時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - yu9mi1ri3さん» コメント遅くなりすみません。無事完結致しました！こちらこそ読んで頂き有難うございました◎* (2021年7月11日 18時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 読んでいて凄くあー次どうなるんだろう！ってワクワクしてました♪読んでいてとても楽しかったです！素敵な物語ありがとうございました！ (2021年6月20日 20時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - masiroさん» いえいえ！逆に感謝でいっぱいです！成程…とてもとても分かりやすいです(；＿；)丁寧に説明までして下さって本当に有難う御座います！これらに気を付けて訂正、更新させて頂きますね(*ﾟvﾟ*) (2021年6月20日 8時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの花 | 作成日時：2021年6月12日 20時
