好き.12 ページ13
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トントン、とドアを叩く音が聞こえる。
「ジョングガ、入るよ」
『どうぞ』
「え？」という声と共に、扉を開けて顔を出したのは、ジンオッパ。
「目、覚めてたの？」
『うん、丁度ね』
「そっか。まったく、ジョングガ寝てるし。ずっと目覚めの報告待ってたのに、」
ムスッとするジンオッパ。
ふふ、可愛い。
「多分貧血だろうね。目の下凄く真っ白だったし。無茶しすぎも程々にね」
『はい、ごめんなさい…』
正直朝から体調が優れなかった。
けど、足引っ張る訳にはいかないと思って練習に参加した。
無茶した事で余計な心配かけてしまったから、
どっちみち迷惑をかけた事に違いはないけど。
『ジンオッパあのダンス覚えた？』
「んー、今回難しすぎて全然だよ笑」
ジンオッパはこれといって気にしている様子も無く、ヘラっと笑いながらそう言った。
『焦らないの？』
「焦りはするけど、苦手なものは苦手って割り切ってるから。焦ってもしょうがないかなって」
『割り切る…それで、撮影までに踊れるようになるの？』
「なるなる。ただ覚えるペースが周りより遅すぎてたまに怒られるけど。もしかして…歌の事で、焦ってた？」
私はゆっくり首を縦に振った。
自分の無力さを痛感し、泣きそうになる。
オッパはそんな私の頭を撫でた。
「うちはオールマイティーな奴らの集まりだから焦るのは分かる。いいんだよ、周りよりワンテンポでもツーテンポでも遅くて。それが自分のペースなんだから」
『でも、撮影時に未完成のままだったらって思ったら、怖くて…』
「だから仲間を頼るんだよ。これまでだって、欠けている部分を皆で助け合いながら補ってきたでしょ？出来る人に聞いて、成長していくんだよ」
私は、その言葉にハッとした。
そうだよ。皆で切磋琢磨しあって来たから、
ここまで来れたんだった。
なんで、こんなに大切な事を忘れていたんだろう。
『私、自分でどうにかしなきゃ、迷惑かけちゃダメだって一人で焦ってた。ありがとう、ジンオッパ。もう一人で無茶するのはやめる』
「うん今すぐやめて。A倒れた時ほんっと皆大パニックだったんだから。どんだけ愛されてるんだか笑」
オッパはそう言って窓を拭いた。
「じゃあ早速、後で歌とダンスの練習、一緒にしよう。ナムジュナも一緒に」
『はい！』
私は笑顔で頷いた。
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sweareternallov(プロフ) - とても素敵なお話でした(*^^*)続きを読みたいです(*^-^*) (2021年7月29日 7時) (
レス) id: 77be6195dc (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - こちらこそ素敵な物語ありがとうございました！ (2021年7月11日 18時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - yu9mi1ri3さん» コメント遅くなりすみません。無事完結致しました！こちらこそ読んで頂き有難うございました◎* (2021年7月11日 18時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
yu9mi1ri3(プロフ) - 読んでいて凄くあー次どうなるんだろう！ってワクワクしてました♪読んでいてとても楽しかったです！素敵な物語ありがとうございました！ (2021年6月20日 20時) (レス) id: ca3892477d (このIDを非表示/違反報告)
なの花(プロフ) - masiroさん» いえいえ！逆に感謝でいっぱいです！成程…とてもとても分かりやすいです(；＿；)丁寧に説明までして下さって本当に有難う御座います！これらに気を付けて訂正、更新させて頂きますね(*ﾟvﾟ*) (2021年6月20日 8時) (レス) id: 0132065ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの花 | 作成日時：2021年6月12日 20時
